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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2018年3月9日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:モスクワ郊外でレアアースの生産を開始

 2018年2月19日付の地元報道等によると、The laboratory of innovative technologies社(LIT、Skygrad社傘下)は、2018年初め、モスクワ州コロリョフ市で、レアアースの実験的分離施設(年産約130t)の操業を開始した。LIT社は、レアアース精鉱の総合的処理を開始した旧ソ連地域初の企業となった。これまでは、ロシア産の精鉱は国外で処理され、加工品(酸化物、金属、合金)の形でロシアに輸入されていたが、国内で処理できるようになった。LIT社は製品全てを国内市場に供給する予定である。
 プロジェクト費用は総額5億8,500万RUBである。その内、1億7,900万RUBは2016年半ばに産業発展基金から低利融資(期間5年、年利5%)で供与されたが、残りの出所は不明である。
 LIT社は、特許を取得した独自の革新的技術をベースとする設備を開発した。遠心抽出機の4つのカスケード(約300の分離ステップ)によりロシア産原料を処理し、セリウム、ランタン、プラセオジム、ネオジム、中希土類精鉱を生産する。新しい技術によって、溶液・抽出剤の投入量・消費量を最小限に抑え、コンパクトで自動化された最先端施設が作られた。施設の敷地面積は約2,000m2で、生産性・機能性が同程度の外国における施設に比べ数十分の1の規模である。
 LIT社は試験操業の結果を踏まえ、2020年末までに年間精鉱処理量を1,000tに拡大し、製品ラインアップを拡充する。生産廃棄物は全て複合肥料へと再処理される。

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