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2018年4月10日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:Lopez Obrador大統領候補、鉱業労働者問題の解決を約束するとともに環境保護を前提とした開発の必要性について発言

 2018年4月5日付け業界紙は、2018年7月1日に行われるメキシコ大統領選挙の有力候補者となっているAndres Manuel Lopez Obrador(AMLO)大統領候補は、アルトス・ホルノス・デ・メキシコ製鉄所(Ahmsa)が位置するCoahuila州のMonclova市で開催された選挙キャンペーンにおいて鉱業会社と鉱山労働者の関係を改善するとコメントしたと報じている。なお、同候補は、左派政党であるMorena党の党首であり、各世論調査においてその他候補と支持率に二桁以上の差を付けている。
 同候補は、鉱山企業と鉱山労働者、鉄鋼労働者の紛争、及び労働者間の派閥分裂(加盟労組紛争)を解決するために努力する。鉱業労働者連携は重要なものであり、分裂は労働者のためにはならない。Ahmsa社を含めたメキシコ鉄鋼メーカーの支援を約束する。また、Ahmsa社、Peñoles社、Minra Frisco社、Grupo México社、及びカナダ企業を含めた企業代表者と会合を開催し合意を取り付ける。その優先事項には、公正な賃金を保証すること、貧困地域における不公平な格差を改善する。鉱業が環境に悪影響を及ぼさないと約束させると述べた。
 これについて関係の専門家は、北米自由貿易協定の再交渉や、鉄鋼・アルミニウム製品の関税引き上げによるメキシコ鉄鋼業界への支援について述べたものであり、鉄鋼業界から評価を得るものとなろう。しかし、同候補は、横領等の疑惑がありカナダに亡命中のNapoleon Gomez全国鉱夫冶金労組(STMMRM)前組合長をMorena党の上院議員チームの1人に選んだことから、鉱業界は同候補に不信感を抱いている。直近では、加Torex Gold Resources社が保有するEl Limón-Guajes鉱山において、STMMRMとメキシコ労働組合連盟の紛争によるストライキが発生している。なお、同候補は、現段階において鉱業ロイヤルティについて言及を行っていないが、今回、同候補が、環境保護に関する発言を行ったことは、規制強化の動きになる可能性があると述べている。

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