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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2018年4月24日 ジャカルタ 南博志

インドネシア:2017年の低品位ニッケル鉱石輸出緩和に係る問題点について

 2018年4月16日付記事において地元メディアは、2017年の低品位ニッケル鉱石輸出緩和に係る問題点を明らかにするとともに、ニッケル鉱業者協会(APNI)の鉱石国内販売価格設定に係る提案について同意を示した。
 2017年1月からこの輸出緩和は実施されているが、実施後の低品位ニッケル鉱石のほとんどが中国向けとなったため中国のニッケル銑鉄の生産量が回復し、再びインドネシア鉱石のニッケル銑鉄生産シェアを押し下げることとなった。このことは3つの問題を内在しているという。
 第1は、インドネシア国内のニッケル製錬会社が、低品位鉱石が輸出になるため比較的高品位の鉱石を使用しているにもかかわらずシェアを奪われているということは、国内の製錬技術が劣っている可能性があること。第2は、国内ニッケル鉱石の販売価格が輸出価格よりかなり低く、低品位の場合は国内価格16US$/wmtで平均生産コストより低くなっていること(低品位鉱石輸出35US$/wmt)。第3は、輸出許可承認の条件である国内製錬所開発のコミットが形骸化し、安く国内で買った低品位鉱石を輸出向けに転売するニッケル製錬会社が出てくる可能性があること、である。
 一方、APNIはニッケル鉱石の国内販売価格について、石炭と同様に政府がガイドラインを作成し適正な販売価格を設定すること(品位による段階設定等も含む)を提案している。これは国内製錬会社の低品位鉱石使用を促進する目的で提案されており、上記問題を解決し国内ニッケル製錬業界に競争力をつけ発展させることにつながるのではないか、として同メディアは賛意を示している。

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