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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2018年5月7日 リマ 栗原健一

ペルー:Southern Copper社プロジェクト動向

 2018年4月26日付け及び27日付け地元紙によると、Southern Copper社は、Ilo精錬所(Moquegua州)拡張プロジェクトの実施を、2018年6月頃に決定する見通しである。なおIlo精錬所に対しては、6月から8月にかけてToquepala鉱山(Tacna州)から新たな精鉱が試験的に供給され、2018年において40,000tの銅地金が追加的に生産される見通しとなっている。同拡張プロジェクトには800mUSの投資が必要とされる。
 一方Quellaveco銅プロジェクト(Moquegua州)について、仮にSouthern Copper社が操業に関与する場合、鉄道や道路等のインフラを近傍に所有することが利点となるほか、Quellaveco銅プロジェクトの開発は、Southern Copper社にとって、選鉱プラントやIlo精錬所を拡張する機会となる旨指摘した。
またSouthern Copper社が2018年2月に落札したMichiquillay銅プロジェクト(Cajamarca州)については、政府との協議・調整が続いており、正式な権益取得は5月半ばごろとなる見通しを示した。関係者によれば、Southern Copper社は権益の取得後、地域社会との調整を行い、鉱床規模を確認するためのボーリング調査を実施する見通しとなっている。
 他方、Southern Copper社のGonzales社長は、1,400mUS$の投資が計画されるTia Maria銅プロジェクト(Arequipa州)について、鉱区重複の係争を抱えていたSociedad Minera Vania社と、4月初頭合意に至ったことを明らかにした。その上で、政府による鉱山建設許可と地域社会の合意が得られた場合、建設作業にはおよそ2年を要するほか、年間の銅生産量は120,000tとなる見通しを示した。
 さらにSouthern Copper社のMuñiz部長は、Los Chancas銅プロジェクト(Apurimac州)やMichiquillay銅プロジェクト(Cajamarca州)は長期にわたり取り組む案件であり、2018年、2019年において特段の投資は行わないとの見通しを示した。その上で、Michiquillay銅プロジェクト入札に参加したのは、世界的規模の案件が入札に出る機会は少ないことが理由の1つだと説明した。また、Toquepala鉱山拡張プロジェクトについては1,300mUS$の投資により年間に100,000tを増産し、2019年には245,000tの銅を生産する計画であること、Tia Maria銅プロジェクトについては2018年に建設許認可を取得したい考えを示した。
 一方Jacob財務部長は、2018年第1四半期の業績について、銅価格の回復によって堅調な結果となったほか、モリブデン生産は今後数か月間順調に推移する見通しを示した。また、現在ペルー国内の6つの労働組合と契約交渉を行っているが、本交渉を要因とするストライキの可能性は見受けられないとコメントした。

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