閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
2018年5月9日 リマ 栗原健一

ペルー:Doe Run Peru社従業員団体、Cobriza銅鉱山買収に向け英Talex Commodities Capital社と合意

 2018年5月3日付け地元各紙によると、5月2日、Doe Run Peru社債権者集会は、従業員団体によるLa Oroya精錬所とCobriza銅鉱山の買収申請を承認した。債権者のうち、政府(エネルギー鉱山省、国税庁、エネルギー鉱山省)やDoe Run Cayman社が賛成を表明した一方、Buenaventura社やVolcan社は棄権した。
 また5月7日付け地元各紙によると、Doe Run Peru社の従業員団体は、Cobriza銅鉱山(Huancavelica州)の買収を目的として、投資ファンドTalex Commodities Capital社(英)と合意した。
 Talex社のBernalペルー代表の説明によれば、従業員団体はCobriza銅鉱山の買収に70.6mUS$を支払わなければならないが、このうち20~25mUS$は、Doe Run Peru社が従業員団体に対して抱えている債務を適用することが可能であるため、残りの約40mUS$をTalex社が企業投資家を通じて出資する計画となっている。さらに同代表は、Cobriza鉱山の操業の効率性を高め、粗鉱生産量を4,200tpdから6,000~7,000tpdに高めることを提案している一方、同鉱山の従業員の削減は検討していない旨コメントした。
 一方、従業員団体のCastilla代表は、6月半ばまでに合計139.3mUS$(Cobriza銅鉱山70.6mUS$、La Oroya精錬所68.7mUS$)を支払わなければならないとした上で、Doe Run Peru社が約2千人の従業員に対して抱える債務約50mUS$をその一部として充当、(Talex社との合意を含めて)残り90mUS$の融資を獲得しなければならないと説明し、ペルー企業2社が関心を示していることを明らかにした。
 Doe Run Peru社は、資金繰り悪化により2009年に操業を停止した後、2013年に債権者集会による売却が決定され、ここ5年あまりにわたって数多くの入札が行われてきたが、いずれも応札はなく、最後に行われた2018年の入札も不調に終わっていた。政府は、環境や社会的責任の履行を前提として、La Oroya精錬所の操業再開を推進する姿勢を表明している。

ページトップへ