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2018年6月1日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Pan American Silver社、治安悪化によりDolores鉱山の生産減少を決定

 2018年5月28日付け地元紙、業界紙によると、加Pan American Silver社(本社:バンクーバー)は、同社がChihuahua州に保有しているDolores鉱山の治安悪化について、同鉱山アクセス道で発生した事故を受け、安全対策のため同鉱山の生産を減少させると発表した。同社幹部は、現在、鉱山内は安全であり、鉱山へのアクセス道を安全に保つために当局と協力し対策を進めている、リーチパット、処理プラントへの鉱石搬入は通常の速度で続けていると付け加えた。そして、鉱山労働者にとってアクセス道が安全になるまで、鉱山への人の移動を停止する決定をしたと説明した。なお、同社株式は5月28日(月)の取引で5%以上値を下げた。
 治安は、メキシコ産業界にとっての懸念事項であり、強力な麻薬カルテルがChihuahuaを含む多くの州で活動していることを念頭に置く必要がある。コカ・コーラは、2018年3月にGuerrero州南西部のCiudad Altamiranoの流通センターの無期限閉鎖を発表している。また、鉄道、高速道路では、武装した犯罪者が鉄道、トラックの貨物を盗難する事件が急増しており、一部の運送業者は、2017年に盗難件数が倍増しており、各社、護衛に武装した警備員を雇うことでコストアップになっていると指摘している。
 鉱山企業では、Grupo Mexico社が保有する鉄道網(太平洋輸出港Veracruz-メキシコ中央部間の貨物車両が破壊により脱線した件で312百万ペソ(1,600万US$)の被害が発生していると述べた。また、McEwen Mining社、Agnico Eagle社といった鉱山企業は、2015年にGuerrero州南部で鉱山労働者が誘拐され、犠牲者がでる事件を経験している。
 専門家は、これらの結果、メキシコに投資している企業は、セキュリティ対策、保険加入などにより財政負担が増していると説明している。

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