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2018年7月2日 リマ 栗原健一

ペルー:SENACEのEIA審査手数料、最大25倍の値上げを検討

 2018年6月28日付け地元紙によると、持続的投資環境認証サービス局(SENACE)のWieland長官は、主に鉱業や炭化水素セクターをはじめとする企業によって支払われる環境影響評価(EIA)の審査・承認手数料が、現行法で1UIT(1UIT=4,150ソーレス(約1,267US$))までと定められていることに関し、大規模な資源開発プロジェクトのEIA審査に必要な専門スタッフの契約や住民総会開催等の作業内容に対して、不十分かつ不均衡な金額であることから、同手数料を最大25UIT(103,750ソーレス(約31,668US$))に値上げすることを検討中である旨明らかにした。
 同長官は、「現在、EIA審査コストの95%が政府によって補助されている。つまり、EIA審査で必要な事務的作業や現場作業、住民参加ワークショップ、スタッフの出張等の活動経費はSENACEが負担している状況だ」とした上で、SENACEの予算では、大規模な鉱業や炭化水素プロジェクトのEIA審査に必要な経費を賄うことができないと説明した。さらに「SENACEは、平均10,000mUS$の投資プロジェクトの審査を、法律に定められた期限内に実施しなければならないが、29百万ソーレス(約8.9mUS$)の予算のままでは履行は困難であり、より多くの資金を必要としている」と説明した。
 その上で、現在は、法律でEIA審査手数料が1UIT(4,150ソーレス)までと規定されていることから、環境省と共に、現実に即した料金を徴収するための制度改正プロセスに取り組む方針を示した。
 さらに、数十億ドル規模の投資プロジェクトを行う鉱山企業や石油企業は、EIAを作成するコンサルタントに対して最大で4mUS$を支払っており、EIA審査料の値上げには十分対応できるとコメント、その対価としてSENACEは質の高いサービスを提供し法律の規定する審査期限を履行する考えを示した。
 ただし、具体的に手数料がどの程度値上げされるのかについては、今後具体的かつ専門的な検討を実施しなければならいとしつつ、2018年末を目途に新たな料金を発表する見通しを示したほか、環境省やSENACEの方針は、多大な労力やコストを要するEIA審査に見合う公正な料金を設定することであるとコメントした。

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