閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他
2018年7月19日 ロンドン ザボロフスキ真幸

その他:専門家が深海鉱業活動から生物多様性を保護するための一連のガイドラインを発表

 2018年7月11日付のメディア報道によると、大学等16機関から成る学術研究者の集団が国際海底機構(International Seabed Authority, ISA)のために深海鉱業活動から生物多様性を保護するための一連のガイドラインを策定、発表した。ISAは、国連海洋法条約が「人類の共同の財産」と規定した深海底(すべての沿岸国の大陸棚の外側にあっていずれの国の管轄権も及ばない海底及びその地下)の探査申請を審査し、これらの地域に対し環境管理計画を立てる責任がある。ガイドラインは、探査を行うべきではない環境重要性の高い地域を特定するのに役立つとしている。レポートでは「鉱区でない」ネットワークを設定しており、その中のサイト数、形、大きさ、場所が、鉱業活動によって損害を被る可能性のある生息地や種を保護するのに十分であるかどうかについて、18の定量的測定基準を推奨、規制当局が評価に使用できるとしている。昨今、深海底鉱物資源開発の潜在的リスクに関心を持つ団体が増えており、研究者、業界団体、NGO、法律専門家といった32の団体から成る欧州MIDASプロジェクトでは、鉱業により生じた被害を判断するためのデータを収集し、深海環境を保護するために何が必要かを規制当局に報告している。また、2018年2月に欧州議会は、環境への影響と独特の深海生態系を阻害するリスクを認識するまで、海底鉱業の禁止を求めており、欧州委員会は加盟国に対し国際水域及び自国の水域での海底探査におけるライセンスの付与、支援を中止するように要請している。一方、ISAはこれまでに政府または企業に対し28の海底の探査を許可し、国際水域での活動を認めている。

ページトップへ