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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2018年8月6日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Telson Mining社、2件のプロジェクトの開発移行を目指す

 2018年7月27日付け地元紙は、加Telson Mining社(本社:バンクーバー)のメキシコでの2件のプロジェクト状況を説明している。概要は以下のとおり。
 同社は、2件のプロジェクトを保有し、その資産の拡大、買収を通じて事業拡大を進めている。既に、同社は、Nyrstar社から買収したGerrero州のCampo Morado亜鉛、銅、金、銀、鉛プロジェクトの商業生産を予定している。また、Tahuehuetoプロジェクトは、金の副産物として銀、銅、鉛、亜鉛の生産が期待できるプロジェクトであり、2019年第1四半期までに商業生産を開始する予定である。
 同社幹部のコメントは以下のとおり。
 両資産とも、未探鉱エリアがあり、潜在性は更に広がっている。Campo Moradoプロジェクトは、2018年5月から粗鉱処理を開始し、処理量は2,100t/日から2,500t/日に上昇させており、今後の探鉱活動による鉱量の増加により鉱石処理量を継続的に5,000t/日まで拡大することを目標に考えている。Tahuehuetoプロジェクトは、詳細な探鉱が必要なエリアが幾つもあり、新たな鉱量発見のポテンシャルが非常に高い。主要構造に沿って約2.4kmの鉱化と3.5~4.0kmの地質構造の広がりがあり、それが南部へ拡大する可能性がある。すでに地表調査において有望なサンプルを得ており、詳細調査による埋蔵量及び資源量の確認が必要であると考えている。
 Campo Moradoプロジェクトでは、亜鉛の品位が高く、将来的な価格下落の心配はあるものの、貴金属に加え、銅も含有していることから、各地域の品位を確認しつつ、その時々の情勢による開発を計画する必要がある。
 現在、Campo Moradoプロジェクトでは、品位:Au 1.6g/t、Ag 140g/tという高品位の鉱床を確認しているが、回収率が悪い状況であり、Glencore Technology社とともにAlbionプロセスを利用した金属回収率向上事業を進めている。これにより、貴金属に加え、銅、亜鉛の生産量も上昇した多金属鉱山となると期待しており、今後数か月で実証試験を行っていく予定であり、2019年末までに生産設備が稼働することを期待している。
 最後に、同社のプロジェクトは買収によるものであり、全ての手続を最初から行ったものではないが、メキシコでの手続は比較的簡易なものである。当然、全てのルールに従わなければならないが作業は複雑ではない。メキシコには資格のある労働者が容易、環境規制は世界基準レベル、地質的には恵まれた国としてポテンシャルがあると考える。一部麻薬を含めた社会問題があるが、今後もメキシコでの事業展開を検討している。

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