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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2018年9月4日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:金属価格下落が国内鉱山企業にも影響

 2018年8月29日付地元紙は、金属価格の下落が国内鉱業にも影響を及ぼしており、複数鉱山企業における投資削減やプロジェクトの中止等現状を報じている。
 加Endeavour Silver社は、保有するGuanaceví、Bolañito、El Cubo各鉱山における計画見直しとコスト削減のほか、探鉱開発プログラムに対する投資削減を発表している。カナダ本社における予算が削減されることから、Jalisco州に保有するTerroneraプロジェクトに関しても開発が延長されることとなる。今回の措置は、今年第4四半期に各鉱山における生産を増加させるほか、資本コストおよび運営費用を削減することを目的としている。
 加Alio Gold社も同様に金属市況の影響を受け、Guerrero州に保有するAna Paulaプロジェクト(投資額137mUS$)における探鉱・開発の中止を発表したほか、San Francisco鉱山と米国に保有する鉱山に対し設備投資を集中させることから、人事再編を行う予定である。
 加First Majestic Silver社は、保有するLa Guitarra鉱山においてメンテナンス作業を行うことを決定している。同社が2018年の第1四半期に買収したSan Dimas鉱山に投資を集中させることが目的であったが、金属価格下落も影響しているとみられる。
 メキシコで操業を行う大多数の金・銀鉱山企業はプラスのキャッシュ・フローを維持しているが、今後も金属価格が現在の水準に留まる場合、高コスト鉱山はマージンを維持するため鉱山計画の変更あるいはプロジェクト開発の遅延等措置を講じる必要が生じる。特に銀プロジェクトの場合、金属価格がさらに下落すれば、セクターの長期的な安定のため探鉱費や開発費削減など追加の支出削減が起こる可能性がある。

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