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2018年9月4日 メキシコ 森元英樹

コスタリカ:元大統領をCrucitasプロジェクト関連の不正行為で告訴の可能性

 2018年8月23日付け地元鉱業紙によると、検事総長は、Óscar Arias元大統領が、鉱業権がキャンセルされた加Infinito Gold社(本社:バンクーバー)が保有するCrucitasプロジェクトに関連した不正行為を行ったとして告訴する意向があることを明らかにした。告訴内容は、2008年に同大統領がInfinito Gold社のプロジェクトは国家優先事項に該当するとする宣言に署名したことと、同社が、同元大統領により創設された平和基金等に寄付をしていることを関連付けている。なお、同告訴が確定すると最高6年の懲役刑が課せられる可能性があり、また、同宣言は、反鉱山活動が活発化する中、2002年のモラトリアム制定を含め大きな議論となっていた。
 コスタリカ議会は、2010年に露天掘による鉱山開発を禁止する鉱業法改正案を可決するとともに、裁判所はCrucitasプロジェクトの鉱業権の取消を決定した。これに対し、Infinito Gold社は、国際投資紛争解決センター(ICSID)に対し、コスタリカ政府に損害賠償を求める仲裁請求を行っているが、同請求に対する決定プロセスの延期が2017年12月に発表されている。
 2015年、Roberto Dobles元環境大臣は、鉱業プロジェクトに対する公的義務違反があったとして3年の有罪判決を受けたが、同判決は誤謬によるものとして却下されている。この裁判だけが、元大統領とCrucitasプロジェクトを関連付けるものであり、Óscar Arias元大統領側の弁護士は、今回の告訴が受理されたとしても何らかの判決が下る可能性は極めて低いとの見解を示した。

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