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2018年9月11日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:最高裁判所、Grupo México社Buenavista鉱山尾鉱ダム建設に関する事前協議の訴訟を認める

 2018年9月6日付け地元紙によると、メキシコ最高裁判所は、Sonora州Bacánuchi郡住民が、Grupo México社Buenavista鉱山施設である全長8kmの尾鉱ダム建設の許可は、周辺住民への協議を行う前に環境天然資源省(SEMARNAT)が承認したものであるとの訴えに対する判決を下した。最高裁判所第2法廷で行われたこの審議では、同許可を付与する前に公的協議を実施しなかったことは、健康、環境の権利に影響を及ぼす可能性がある事項について、様々な情報に基づく検討に参加する権利を侵害すると結論付け、Bacánuchi郡住民の上訴を支持した。なお、地方裁判所では、尾鉱ダムはBacánuchi郡ではなくCananea郡に建設されているとして同訴えは却下されたが、同住民は、尾鉱ダム建設は、近隣に住んでいる住民にも影響があるとして、最高裁判所に上訴していたものである。
 最高裁判所の結論は、国内史上最悪となったBuenavista銅鉱山銅浸出液流出事故(2017年1月26日付 カレント・トピックス17-02:「メキシコ鉱業投資環境」―Buenavista銅鉱山の銅浸出液流出事故から2年―参照)が主にBacánuchi郡の水源へ影響を与えたことから、一定の関連があると判断されたと推測される。最高裁判所は、Grupo México社が同事故に対し創設した鉱業振興信託基金の件について地域住民が訴えている別の上訴について言及しているからである。同社は、流出事故後に修復・回復計画の支援のため20億MXNの鉱業振興信託基金を設立し、Sonora川への流出物に対応するため水処理プラントを建設するとしていたが、計画が完全に履行されていないとして、地域住民は訴えを起こしている。

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