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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2018年9月26日 北京 関淳夫

中国:蔵格持株社、巨龍銅業社の買収中止

 安泰科によれば、2018年9月17日、蔵格持株株式有限公司は、チベット巨龍銅業有限公司の51%の株式権益買収の中止を発表した。
 蔵格持株社は、国内2番目の塩化カリウム生産企業で、察尓汗塩湖と大浪灘塩湖を保有し塩化カリウムの年間生産能力は200万tに達している。2017年から蔵格持株社は新エネルギー産業に進出し、2万t電池向け炭酸リチウム事業を実施する予定である。
 7月16日、操業停止中の蔵格持株社は、再編計画案を公表しており、株式公開発行方式で蔵格持株社、中勝鉱業社、盛源鉱業社、大普工貿社、漚百弘社が保有する巨龍銅業の100%の株式権益を買収し、取引額は280億元で、同時に15億元以内の資金を募集予定であった。
 チベット巨龍銅業有限公司は、主に銅の探査、採掘、選鉱と販売事業を行っている。現在、巨龍銅業社は駆龍銅多金属鉱区、栄木錯拉銅鉱区及び知不拉銅多金属鉱区の3か所の鉱区を保有している。今回の取引を通じて、蔵格持株社は、銅探査、採掘、選鉱と販売業務が増え、業務範囲もより拡大する計画であった。
 8月3日、蔵格持株社は、今回の重要資産再編計画に対し見直しを行うことを決めた。チベット巨龍銅業有限公司の100%の権益を買収する予定であったが、51%の株式買収に変更した。同時に100%の権益買収とした場合の価格をこれまでの280億元から180億元に見直し、巨龍銅業の51%の権益に対する買収価格は91.8億元に設定したが、見直した後の計画案も実行できなかった。
 9月17日、蔵格持株社は、巨龍銅業に関する鉱業権許可証の取得手続きが大幅に遅れているため、今回の再編に関わる鉱業権許可証の取得や評価等作業について予定通りに完了できない。また、国内の経済環境、融資環境等客観的状況が大きく変動しているため、取引各社は今回の再編計画案を進めるには条件を満たしていないと判断した。
 蔵格持株社は、今回再編を断念したものの、会社の経営活動に不利な影響を与えておらす、同社では、塩化カリウム生産、販売事業を一層に力を入れ、同時に炭酸リチウム事業を積極的に促進し、企業を強化する計画である。

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