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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2018年10月5日 ロンドン 福田光紀

ポルトガル:ICSGの銅需給予測、2018年、2019年は供給不足

 2018年10月1~2日、ポルトガル・リスボンにおいて国際銅研究会(ICSG)が開催され、2018年及び2019年の銅需給予測について協議が行われた。2018年及び2019年の銅需給バランスについて、2018年は約9万t、2019年は6.5万tの供給不足と予測した。
 供給サイドにおける銅鉱山生産量については、2017年に前年比1.5%減となっていたが、チリやインドネシアにおける生産の回復や、DRコンゴやザンビアにおける休止施設の再開により2018年に成長に転ずると見込まれていた。しかしながら、カナダにおける生産の減少、中国、ペルー、米国におけるオペレーション側の問題を踏まえ、2018年4月時の予測値を下方修正し、2018年は前年比2.0%増とし、2019年はインドネシアの急激な生産減少を要因として、前年比1.2%増とした。銅地金の生産量については、豪州やインド、フィリピンにおける設備の停止やオペレーション側の問題の発生、カナダやチリ、米国における予想値からの減少を踏まえ、2018年は4月時の予想を下回る前年比2.7%増の予想とした。2019年については、電気銅の精錬余力が乏しいことを踏まえ、前年比2.7%増止まりとした。
 需要サイドにおける銅地金の消費量については、2018年に前年比2.1%増、2019年に前年比2.6%増と予測した。銅需要は中国やインドにおけるインフラ向け需要や世界的なクリーンエネルギー化により、成長が継続すると見込まれる。また、世界経済は今年、2017年時と同程度との予想どおりに成長している。一方、アジアのいくつかの国や米国においては予想していたより成長の伸びが弱いことを踏まえ、2019年の予想は、以前の予想から修正せず、前年比2.6%増とした。なお、EUや日本の2018年見込みについては、2017年よりも高い成長を維持すると予測している。

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