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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2018年10月5日 シドニー 吉川竜太

豪:豪連邦主席エコノミスト、豪州におけるリチウム下流産業の経済的ポテンシャルを逸しないため、数か月内に幾つかの決断を実施することを助言

 2018年10月2日付のメディアによると、豪連邦政府による最新の報告(Resource and Energy Quarterly)において豪連邦政府の主席エコノミストであるMark Cully氏は、数百bA$の経済効果と数千人の雇用創出の可能性があるリチウム下流産業の経済的ポテンシャルを有効利用するため、豪連邦政府は今後数か月以内に大きな決断を実施する必要があると助言した。同レポートでは、Pilbara社やAltura社などWA州においてリチウム鉱山が次々と生産を開始しており、豪州は2019年における世界の「鉱石リチウム」生産量の約80%を占めるようになると説明。一方世界のリチウム需要は、電気自動車の需要拡大に伴って炭酸リチウム換算(LCE)量で149ktから2027年には1.3mtまで増加することが見込まれており、Cully氏は地政学的な利点を有効活用することにより、豪州は世界のリチウムサプライチェーンの中心になりうるポテンシャルがあると指摘した上で、リチウム生産施設用地の選定や研究開発、経験豊富な技術者の確保などの課題に対する検討が必要であり、今後数か月以内に豪州のリチウム産業に関わる重要な決断を実施する必要があるであろう、と助言している。豪州鉱業探鉱企業協会(AMEC)は、Cully氏による助言を歓迎し、豪州ではリシア輝石から水酸化リチウムを製造するための処理コストは塩湖リチウムと比較して10~15%優位であるという報告書内の記述を取り上げ、豪州はバッテリー金属の下流産業参入に向けた一世一代の機会を迎えていると主張。同協会では、10月2日にパースを訪れた豪連邦のMorrison首相およびCanavan資源・北部豪州担当大臣に面会し、本件に関して強いリーダーシップを発揮することを要請した、と報じた。

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