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2018年12月19日 リマ 栗原健一

ペルー:Lima市の水源であるRimac川、排滓による汚染のリスク上昇を警告

 2018年12月13日付け地元紙が複数のNGOにより作成された第23回鉱業争議観測レポートとして伝えたところによると、Great Panther Coricancancha社のTamboraque排滓堆積場によるRimac川汚染防止を目的として、エネルギー鉱業投資監督庁(OSINERGMIN)が同社に対し排滓の移動措置を命じていたものの、同社が本措置の差止請求を行い、裁判所は差止を認める判決を行った。
 Rimac川沿いに位置するTamboraque排滓堆積場にはかつて6,900m3の排滓が集積されていたが、地震や豪雨による崩落やRimac川汚染の可能性を理由として2008年に非常事態が宣言された後、OSINERGMINによる閉山計画書に基づく排滓の移動が命じられていた。
 さらにOSINERGMINは、Great Panther Coricancancha社に対し閉山計画書や排滓移動の不履行を理由に約3.8百万PEN(約1.1mUS$)の罰金を科した。
 排滓の移動は63%の進捗状況で、未だ一部の排滓が川沿いに残されている一方、今回の差止請求により、エネルギー鉱山省が閉山計画書の変更を承認するまでの間、OSINERGMINは立ち入り検査や新たな罰則プロセスの実施ができない状況となっている。
 これとは別に、2019年第1四半期に鉱山建設の開始が予定されるSouthern Peaks Mining社のArianaプロジェクト(Junin州)においても、本プロジェクトの排滓堆積場が、Lima市に水を供給するアンデス通過トンネルに非常に近い場所に建設される予定であることに水道局が懸念を表明し、エネルギー鉱山省に対して、より高い基準に基づき本プロジェクトの調査に対するリスクや脆弱性評価を行うよう求めている。

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