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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2019年1月10日 メキシコ 佐藤すみれ

ニカラグア・ホンジュラス・グアテマラ:中米3か国における鉱物輸出額は増加傾向

 2018年12月26日付地元紙は、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラの中米3か国における鉱物輸出額が増加の傾向にあることを報じた。概要は以下の通り。
・ニカラグア
 加B2Gold社保有のLa Libertad鉱山とEl Limón鉱山において減産したものの、2018年1~10月にかけての金輸出額は前年同期の270mUS$から315mUS$に、輸出量は6,717kgから7,668kg(247,000oz)に増加した。
・ホンジュラス
 2018年1~10月にかけての鉱物輸出額は前年同期の143mUS$から18.1%増加し、168mUS$となった。鉱物別では金87.0mUS$から76.6mUS$に、銀7.0mUS$から6.3mUS$に減少したものの、亜鉛は29.6mUS$から50.6mUS$に、鉛は3.7mUS$から11.7mUS$に増加した。なお、米Aura Minerals社が保有するSan Andrés金鉱山をはじめとする複数の鉱山では抗議活動により生産に影響が生じていた。加Ascendant Resources社は、同社保有のEl Mochito鉱山において品位上昇により生産量が増加している。
・グアテマラ
 2018年1~11月の鉱物輸出額は前年同期の191mUS$から154mUS$へと減少した。鉛は0.62mUS$から4.38mUS$に増加した一方、亜鉛は27.5mUS$から2.41mUS$に減少した。加Tahoe Resources社保有のEscobal鉱山における生産停止が2017年6月より続いていることと、同年に加Goldcorp社保有のMarlin鉱山における生産が終了したことが影響している。一方、露Solway Investment Group社は、同社が保有するFénixフェロニッケル鉱山における2018年の生産増加を見込んでいると発表している。
 中米における鉱山開発は問題が多く、特に2018年は上記3か国において生産停止や抗議活動が起こり、鉱業部門にとって厳しい1年となった。地元紙は、B2Gold社がニカラグアに保有するEl Limón鉱山が通常の生産に戻ったことを報じ、同国における反政府抗議活動が収束に向かっていると見解を述べている。しかしながら、同社は複数の保有鉱山において地下水関連の許可取得に遅れが生じており、2019年も引き続き生産に影響があると見られる。ホンジュラスではSan Andrés鉱山において2018年12月上旬に開始した抗議活動が現在も継続中である一方、他の鉱山では現在のところ生産への影響はないと見られる。グアテマラではEscobal鉱山における生産停止が2019年も引き続き国内生産に影響すると見られるほか、米Kappes,Cassiday & Associates社保有のTambor金プロジェクト開発が引き続き停止状態であることはグアテマラの鉱業部門に対する投資に影響を与えかねないと懸念されている。

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