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ニュース・フラッシュ

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その他
2019年1月30日 メキシコ 佐藤すみれ

グアテマラ:加Pan American Silver社、Escobal鉱山買収を検討

 2019年1月24日付け地元紙は、加Tahoe Resources社が保有するEscobal鉱山に関し採掘権(ライセンス)再取得のため先住民との協議を進める一方で、加Pan American Silver社は同鉱山買収を検討していると報じた。Pan American Silver社は、同鉱山の買収により世界の銀生産企業としての地位確立を目指しており、プロジェクト買収に1,290mUS$を提示した。この買収額は同社がEscobal鉱山の生産再開に対する自信の表れであると地元紙は報じているが、投資家の中にはTahoe Resources社が2018年第3四半期に170mUS$の減損を計上し株価も低調に推移していることから本買収に懐疑的なものもいる。なお、Tahoe Resources社は、同鉱山をPan American Silver社に売却することを決定しており(2019年1月16日付 ニュース・フラッシュ:Pan American Silver社、Tahoe Resources社を合併参照)、2月26日頃を目途に売却に関する協議が成立する見通しである。その後、Tahoe Resources社が保有する同鉱山の金資産の売却も予想されている。
 地元紙による今後の見通しは、Escobal鉱山が操業を再開する可能性はあるものの、その時期に関しては不透明である。その理由として、グアテマラ憲法裁判所は提訴後、5日以内に判決を下すこととなっているにもかかわらず、同鉱山問題に関する判決に約1年を要したことを挙げている。なお、生産再開には住民による道路封鎖問題も解決する必要があるが、Tahoe Resources社は、ライセンスの再取得によって、道路封鎖も解消されると期待している。Escobal鉱山の操業停止はグアテマラの鉱業投資の評価にも重大な影響を与えることになり、Fraser Institute社による調査結果では、鉱業投資の魅力的な国としてはグアテマラは最下位となった。なお、Pan American Silver社も過去に開発反対運動を経験したことから、それにより得た豊富な経験を生かし、Escobal鉱山の先住民問題に対処すると述べている。地元紙は、Escobal鉱山が過去数年間安定した操業を行ってきた実績があり、グアテマラの評価を向上させるため、今後何らかの方法で前進していくと期待している。

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