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ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他 鉄鉱石
2019年2月1日 サンティアゴ 村上尚義

ブラジル:ValeのCórrego do Feijão鉄鉱石鉱山で廃滓ダム決壊事故が発生

 2019年1月25日、ブラジルMinas Gerais州Brumadinhoに位置するValeのCórrego do Feijão鉄鉱石鉱山において、廃滓ダムの決壊事故が発生した。
 決壊した廃滓ダムの容積は1,270万m3で、2015年に事故を起こしたSamarco鉄鉱石鉱山の廃滓ダムの容積5,000万m3より小さいものの、1月29日時点で今回の事故による死者は84名および行方不明者は276名となっており、Samarco鉄鉱石鉱山の事故(死者19名)を上回る惨事となっている。
 Córrego do Feijão鉄鉱石鉱山の廃滓ダムは1976年に建設され、直近では2018年9月にドイツのTüv Süd AG社が検査を実施したが、問題は見つかっていなかった。ValeのFabio Schvartsman最高経営責任者は、2019年1月10日時点でダムは安定していたと述べている。
 事故発生を受け、Minas Gerais州検察官は1月26日、損害賠償のためにValeの資産50億BRL(約13.3億US$)相当を凍結する命令を出している。また、ブラジル国内の裁判所は1月28日、事故の復旧費用および損害賠償のためにValeの銀行口座を閉鎖し、110億BRL(約29.1億US$)を凍結した。関係当局となるブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)は1月28日、今回の事故に対して3.5億BRL(約92.8mUS$)の罰金をValeに科している。
 一方、Valeは予定していた配当、自社株買い増しおよび役員賞与の一時停止を発表。同社は1月29日、事故を起こした廃滓ダムと同じタイプの19の廃滓ダムについて、今後3年間で50億BRL(約13億US$)を費やし廃止する予定で、鉄鉱石4,000万t/年および鉄ペレット1,100万t/年が減産となる見込みである。
 Córrego do Feijão鉄鉱石鉱山はSouthern SystemのParaopeba Complexに属し、2017年に同Complexは、ブラジルにおけるValeの鉄鉱石生産量の約7%となる26.3百万tの鉄鉱石を生産した。
 事故の影響を受け、ニューヨーク証券取引所における1月25日の取引中にVale株式は約10%下落、同様にサンパウロ証券取引所における1月28日の取引でもVale株式は21.5%下落した。

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