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2019年2月14日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:国内鉱業部門サプライチェーンの強化について

 2019年2月6日に開催されたMexico Mining Forumにおいて、Zacatecas州、Sonora州、Guerrero州の各鉱業クラスター代表者によるパネルディスカッションが行われ、鉱業部門サプライチェーンの強化には技術革新が取り組むべき柱であるとの言及があった。3州のうち最も設立の古いZacatecas州にとって、IIoTが現在の課題と考えており、特にIIoTによる生産プロセス管理が鉱山の価値向上に資するものになると期待している。また、鉱業生産トップクラスのSonora州は、ヒープリーチング技術の向上による回収率の向上、ビッグデータを活用した鉱床確認と開発計画の策定、及び環境管理が今後の課題であると説明した。
 なお、Emerson社は、同パネルディスカッションを前に、鉱業におけるデジタルトランスフォーメーションについて講演を行い、鉱山企業が抱える問題としてリスク管理、紛争対策、技術訓練不足、技術革新への適応力、予算縮減をあげ、これらに対応するため、設備、計測器のデータをリンク・収集・解析することで解決策を見いだせるとした。鉱山分野では安全、生産性向上、エネルギーエミッション、信頼(部品・労働者管理)の4点を改善策として提示し、その後、組織の効率性向上(個人の生産性向上、革新技術の導入等)、データ収集による再解析を行う方法によりペルー、チリの鉱山で生産性向上、コスト削減等の成果を得ていることを発表。また、ディスカッションの最後には、Guerrero州鉱業クラスターの会長は鉱業法改正に関して「すべての関係者の立場が考慮されない限り、法の近代化はされるべきでない」と主張した。法改正の議論は今に始まったことではなく、必ずしも投資を遠ざけるものではいとの考えの下、鉱業投資は10年、20年と長期で進められることから、法の確実性が最も重要であり、あらゆる関係者の協力が欠かせないと主張した。また、住民協議問題については現行の鉱業法にも他法令にも明確な規定がないことから、法令に明確に定めることが必要であると述べた。そして、Guerrero州鉱業が同州のサプライチェーンに与えた経済的利益は、2018年が1,200mMXNであったのに対し、2019年はIndustrias Peñoles社による地元対策により新規鉱山が開山することで2,000mMXNにまで拡大すると予想している。同州における治安問題は若干改善され、連邦当局の協力のもと雇用の創出を続けてきているものの、この種の問題が未だ解決していない事実があることは否定しないが、前進していることを強調すると述べた。

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