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鉱種:
その他 鉄鉱石
2019年3月4日 リマ 栗原健一

ペルー:2019年鉱業投資額、この4年間で最高額となる見通し

 2019年2月22日、BBVAリサーチ社は「ペルー鉱業の見通し」と題されたレポートにおいて、2014年から2017年にかけて低迷したペルー向け鉱業投資は2018年に約5,000mUS$を達成した後、2019年には6,000mUS$を超えるとの見通しを示した。また、特に銅プロジェクトを対象とした新たな鉱業投資サイクルに入ったと見られることを明らかにした。さらに、2019年の鉱業投資を構成する重要なプロジェクトはToromocho銅鉱山拡張プロジェクト(1,300mUS$)、Marcona鉄鉱山拡張プロジェクト(1,100mUS$)、Mina Justa銅プロジェクト建設(1,600mUS$)、Quellaveco銅プロジェクト建設(5,300mUS$)の4件であるとし、これらの投資を支える要因として、生産コストを上回る金属価格や、比較的低い融資コスト等を挙げた。また同社チーフエコノミストのGrippa氏は「鉱業投資額はGDPの0.7%に相当する規模となる見通しで、経済全体を支える重要な柱となる」との考えを示した。
 他方、プレFS、FS、詳細設計の段階にあるプロジェクト12件の合計投資総額は10,500mUS$で、このうち60%が銅開発案件であるほか、最大の投資が予定される案件はLos Chancas銅プロジェクト(3,000mUS$)、次がPampa de Pongo鉄プロジェクト(2,000mUS$)である。また、銅価格は2018年の2.96US$/lbから2019年は2.8~2.85US$/lbに若干下落する可能性を指摘した。
 社会争議によって停止状態となっている案件としてRio Blanco銅プロジェクト、Conga金・銅プロジェクト、Galeno銅プロジェクト、Tia Maria銅プロジェクトを挙げ、これら4件の総額は12,000mUS$でありGDPの5%に相当すると説明した。
 生産量に関しては、2018年は一部銅鉱山における低品位エリアの採掘や地質工学的問題のほか、金鉱山の資源枯渇等により全体的な減産となったものの、2019年は銅鉱山における採掘が正常化するほか、Toquepala銅鉱山拡張プロジェクトやMarcona鉄鉱山拡張プロジェクトの操業開始によって、鉱産物生産はおよそ4%増産するとの見通しを示した。

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