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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2019年3月27日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:Bacanora Lithium社、Bacanoraリチウムプロジェクトの資金調達に光

 2019年3月21日付け発行の専門誌は、Bacanora Lithium社が保有するBacanoraリチウムプロジェクトの資金調達の現状に関する特集を掲載した。概要は以下のとおり。
 2018年7月、同社はメキシコ初のリチウム案件となるSonoraリチウムプロジェクトの建設工事のために100mUS$の資金調達計画を進めるなど、資本増強を行った。同社幹部は、リチウム価格に対する不確実性、電気自動車用バッテリー向け供給過剰の恐れから、鈍かった投資家の動きが回復し、プロジェクトを構築するために必要な資金を調達する良い時期だと述べた。リチウム価格が史上最高水準に近づいた約1年前からBacanora Lithim社の株価は73%下がったが、先週、同社が投資家との協議を進めていることを発表して以降、同社の株価は再び上昇している。
 専門家によれば、既存及び開発中の鉱山が急増するリチウム需要に応えようとしたため、市場が急激に反応し、新規参入鉱山は資金調達に苦しんだ。しかし、年間10%以上増加するという需要予測に対する手立てが短期的に確立したとはいえない。市況はファンダメンタルズよりも、市場動向に連動している。
 経済評論家によれば、開発が容易で経済的なプロジェクトの大部分はすでに開発が行われているため、今後は小規模案件などの開発が必要としている。
 鉱業関係者の話では、チリ、アルゼンチンのリチウム鉱山では期待どおりに供給量を増やせていない。このため、Sonoraリチウムプロジェクトのような案件に注目が集まり、2019年第2四半期までに資金を調達し、7月に主要部分の建設工事が開始できれば2021年7月の生産開始が可能となる。なお、Bacanora Lithium社は、オマーン国家準備基金(SGRF)等と資金調達に関する契約及び覚書を交わしている。
 Bacanora Lithium社関係者によれば、豪州、中国の鉱山型よりも処理しやすく、また、塩田型のチリ、アルゼンチンよりも生産コストは4,000US$/t近い価格競争力があると説明している。しかし、専門家によれば、各プロジェクトが立ち上がり市場動向を見極めなければ、採算性等は評価できないと説明している。

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