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鉱種:
2019年7月12日 リマ 栗原健一

ペルー:Corani銀プロジェクト鉱山建設開始、資金不足により2020年上半期に延期

 2019年7月8日付け地元各紙によると、Bear Creek社は、2019年第2四半期末から第3四半期初頭にかけて予定されていたCorani銀プロジェクト(Puno州)の鉱山建設が2020年上半期となる見通しを明らかにした。同社のFranco副社長は、鉱山開発に必要な合計585mUS$について、年内に融資を確保することができないとした上で、特段の問題が発生しなければ、2020年上半期に鉱山建設を開始できるとの見通しを示した。
 Corani銀プロジェクトは既に鉱山建設や水資源利用の許認可を有しているほか、地域社会とも良好な関係を築いている。また同社は2018年12月からプラントその他設備の建設に係る基礎工事の準備、キャンプ地設営、アクセス道敷設、変電所における土木工事等を実施しているが、これは、プロジェクトによる経済発展に期待する地域住民の、建設延期による失望や不満を回避する意味合いもあるとしている。なお、これら初期工事の投資額20mUS$は、旧Santa Anaプロジェクトの鉱業権取消に対する賠償金としてペルー政府から支払われた32.2mUS$が充当されているとみられる。
 本件について金融アナリストのCarrion氏は、現在の市況や銀の価格動向からみて、同社が必要な融資を確保するのは簡単ではないとし、本プロジェクト投資額を3年前の700mUS$から現在の585mUS$まで削減させたものの、未だ世界7位規模の銀鉱山となる計画であることから、プロジェクト規模の縮小等による更なる投資額削減の可能性を示唆した。さらに、2020年は次期大統領選に向けた選挙戦がスタートし、反鉱業派の動きが活発になる可能性もあるため、できるだけ早期に決断し開発にこぎつけることが望ましいと意見した。
 Corani銀プロジェクトのマインライフは18年で、操業当初6年間の年平均銀生産量は13~14百万oz、マインライフ全体の年平均銀生産量は8百万ozとなる見通しである。

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