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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年7月18日 リマ 栗原健一

ペルー:Tia Maria銅プロジェクト無期限反対デモ開始、エネルギー鉱山大臣現地入り

 2019年7月13~15日付け地元各紙によると、7月15日、Arequipa州Islay郡Tambo渓谷を中心にSouthern Copper社のTia Maria銅プロジェクトの建設許可付与に対する抗議デモが開始され、郡内の小中学校では生徒・職員の安全確保のため全75校で休校等の措置が取られる中、デモ行進やパンアメリカンハイウェイの一部封鎖等が行われている。Arequipa州のCaceres知事はVizcarra大統領に対し、建設許可の取消が行われない限り協議には応じない意思を表明している。
 一方、これに先立ち現地入りしたIsmodesエネルギー鉱山大臣は、「建設許可」とはあくまでも法規に基づく行政手続であり、そもそも建設許可の付与は交渉可能な性質のものではないと説明した。さらに、プロジェクト反対派は政治的な要素や駆け引きを排除し、Arequipa州やIslay郡の発展を考えることに集中し、争議や対立問題は技術的に解決を図るべきであるとの考えを示した上で、州知事や自治体、住民に対し対話協議に応じるよう呼びかけた。
 他方Southern Copper社のJacob財務副社長は、政府のイニシアチブによる今回の対話協議とは別に、同社は長年にわたって中央政府、州政府、自治体、地域住民等の様々なレベルにおいて、直接的な対話ルートを確立し協議を行ってきたと説明し、大部分の地域住民はプロジェクトを支持しているとの見解を示した。一方、反対派は過激であり、過去には暴力的な事態に発展したことから、再度そのような事態が起こることのないよう警戒しているとコメントした。
 また同社が、地元社会とのより幅広い合意形成が行われない間、鉱山建設は行わないと約束したことについては、政府も交えた対話により住民の懸念を解消していきたいとしたほか、対話に特段の期限は設けられていないことから、時間をかけて取り組みたいとの方針を示した。

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