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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2019年9月25日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:鉱業生産に明るい兆し、2019年5月の鉱業生産が1年ぶりの対前年同月比増

 2019年9月18日付け地元紙によると、2019年5月の鉱業生産は12か月連続の減少から0.1%のプラスに転じたが、今後は、金属価格の回復、投資の増加、AMLO政権の政治情勢について若干の不確実性があるものの、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)は、2019年対鉱業部門投資予想額を上方修正(2019年7月30日付 ニュース・フラッシュ:国内鉱業に対する信頼は回復基調に参照)していることから、政治的な不確実性は低下していると考えられる。
 AMLO大統領は、鉱業に対するいくつかの発言をしており、直近では、Grupo México社とメキシコ鉱山冶金労働組合(SNTMMSSRM)との長年の懸案を解決する必要性を指摘し、企業側と労働者側双方の保護の必要性を強調、今月中に両者の協議(2019年4月17日付 ニュース・フラッシュ:Grupo Mexico社のTaxco多金属鉱山、再開に向けた動き参照)が開催されると述べたのに対し、Grupo Mexico社がGuaymas港に保有する海上ターミナルから硫酸を流出させた事故(2019年7月25日付 ニュース・フラッシュ:Grupo México社による硫酸流出事故、世論からの批判は免れず参照)に対しては、環境規制の厳格化を表明している。
 個別案件では、Newmont Goldcorp社が保有するPeñasquito多金属鉱山の動向に注視が必要であるが、Industrias Peñoles社は第3四半期にMinera Capela多金属プロジェクトの生産を開始する予定であり、Grupo México社は今年中にSan Martín鉱山の操業再開を目指している。両鉱山からは、亜鉛、銀、銅、鉛が生産される。
 なお、2019年5月の鉱業生産0.1%増の内訳は、鉛が14,759tで50.3%増、亜鉛が32,538tで40.1%増、銅が39,692tで13.5%増となった。その他は軒並み減少しており、金は7,127kg(229千oz)で9.4%減、銀は332,673kgで3.1%減となった。

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