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鉱種:
2019年11月5日 ロンドン 倉田清香

その他:ICSGの銅需給予測、2019年は320千t供給不足、2020年は281千t供給過剰

 2019年10月22~23日、ポルトガル・リスボンにおいて国際銅研究会(ICSG)が開催され、2019年及び2020年の銅需給予測について協議が行われた。2019年及び2020年の世界の銅需給バランスについて、2019年は約320千tの供給不足、2020年は281千tの供給過剰と予測した。
 供給サイドについて、銅鉱石生産量は、2018年は前年比2.5%増となっていたが、アフリカでの予想外の供給障害とインドネシアでの主要な2鉱山の採掘鉱床の移動による一時的な減少から、2019年の生産量は前年比0.4%減少と予測した。2020年は、主に最近開始した鉱山プロジェクトによる生産量の増加とそれに伴うインドネシアでの生産量の回復やアフリカでの生産性の向上によって、前年比2.1%増と予測した。
 銅地金の生産量は、中国における製錬所の生産能力拡大の継続と、豪州、ブラジル、インドネシア、ポーランドでの2018年の操業上の問題とメンテナンスからの回復が、チリ、DRコンゴ、ザンビアにおける精錬所の混乱や技術的なアップグレード・近代化のための一時的な停止による大幅な減少等を上回り、2019年は前年比0.6%増と予測した。なお、中国を除けば、前年比2.5%減となっている。2020年は、中国の生産能力の拡大とアフリカの改善、2019年に操業上の問題を抱えていた製錬所・精錬所のフル生産への回復が期待されることから、前年比4.2%増と予測した。
 需要サイドについて、銅地金の消費量は、2019年は前年比0.3%増、2020年は前年比1.7%増と予測した。2019年は、中国における需要の伸びが予想よりも低かったこととEUにおける消費量が大幅に減少したことが影響している。日本の需要は低迷したままであり、米国の需要は今年も上昇し続ける一方で2020年には横ばいとなる見通し。

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