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ニュース・フラッシュ

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2020年2月4日 リマ 栗原健一

ペルー:Vizcarra大統領、現政権中のTia Maria銅プロジェクト実施は不可能との見解

 2020年1月30日付け地元各紙によると、Vizcarra大統領は、出演したテレビ番組において、Tia Maria銅プロジェクトを実施するための社会的なコンディションが整っていないことを理由として、現政権(2021年7月まで)における本プロジェクトの建設開始は不可能であるとの見解を明らかにした。
 同大統領は、適切な社会的合意を達成したその他のプロジェクトは順調に進行しているとした一方、Tia Maria銅プロジェクトについては、地域社会が反対する中、プロジェクトの実施を強要することはできないとの考えを示した。また、2019年7月にSouthern Copper社に付与された鉱山建設開始許可は、地域社会との合意形成とは異なるものであることを、同社も明確に理解していたとコメントした。
 さらに、仮にSouthern Copper社から政府に対する訴訟が行われた場合、対応する準備はできていると述べた。
 これに対して、Buenaventura社のBenavides社長は、Tia Maria銅プロジェクトの停止が経済にもたらす影響を警告したほか、プロジェクトの実施を強要できない点については一定の理解を示しつつ、大統領がプロジェクトは実施不可能だとの見解を示すのみで、何らの代替案を示さないことに疑問を投げかけた。
 その上で、プロジェクトの実施による水資源への影響を危惧するTambo渓谷やCocachacra区の住民が、鉱業によるベネフィットを実感できるような方策が示されるべきだと意見し、その一例として、Tambo渓谷上流における、農牧業に必要な水資源の確保を目的とした貯水池の建設などを推進することができるはずだと述べた。

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