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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2020年2月27日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:2019年国内鉱業生産量、複数の抗議活動により影響を受ける

 2020年2月21日付け地元紙は、2019年にメキシコ国内において計5件の鉱山道路封鎖問題が発生し、複数の鉱山において生産に影響が出た結果、2019年1~11月の国内鉱業生産量が減少したことを報じている。金生産量は2011年以来最低の74.6tで前年比10.9%減、銀生産量は前年比0.5%減の3.38千tとなった。この結果には、主力多金属鉱山であるPeñasquito鉱山(加Newmont Goldcorp社、Zacatecas州)において約130日間に亘り行われた封鎖活動が最も影響している。同社の第3四半期の生産量への影響は、金0.34t減(11千oz)、銀52.88t減(1.7百万oz)、鉛6,214.18t減(13.7百万lb)、亜鉛10,341.91t(22.8百万lb)減となり、同社の年間生産量にも影響するとみられる。なお、地元紙がトロント証券取引所のメキシコビジネス開発長に対し行ったインタビューによると、同取引所では企業の財務実績だけでなく、現在はソーシャルパフォーマンスにより注視しているという。
 2019年、Peñasquito鉱山の他に以下4件の鉱山道路封鎖が発生した。
・2019年6月、El Coronel金・銀鉱山(墨Minera Frisco社、Zacatecas州):住居支援を求めるBoquillas地元コミュニティによる抗議
・10月、Sierra Mojada亜鉛・銀鉱山(加Silver Bull Resources社、Coahuila州):賃金問題に対する鉱山従業員による抗議
・10月、Cuzcatlán銀鉱山(加Fortuna Silver社、Oaxaca州):地元住民による、住居や教育施設に対する支援を要求する抗議
・10月末、El Castillo金・銀鉱山(米Argonaut Gold社、Durango州):AtotonilcoエヒードがArgonaut Gold社とすでに交わしていた契約への不満に対する抗議
 Francisco Quiroga鉱山次官は、「鉱山道路封鎖活動に対するこれまでの政府の対応により、メキシコ鉱業投資への関心は維持されている。政府は安定性確保と速やかな規制に取り組み、鉱業活動の促進を追求している。」と述べた。

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