閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2020年3月18日 北京 塚田裕之

中国:国内鉛・亜鉛資源自給率は継続的に低減

 安泰科によれば、2019年の鉛・亜鉛精鉱の生産量は環境保護対策の実施により、それぞれ123.1万t(対前年比7.5%減)、280.6万t(同1%減)となった。近年は、環境保護対策を主な要因として国内の鉛・亜鉛鉱物資源の自給率は低下し続けている。
また、2019年の鉛・亜鉛地金の生産量はそれぞれ580万t(対前年比14.9%増)、624万t(同9.2%増)であった。国内精鉱生産量は対前年比で減少、再生金属の生産量は増加傾向にある。再生鉛の生産量は対前年比5.5%増、再生亜鉛の生産量は対前年比22.9%増加。再生亜鉛企業と一次鉛・亜鉛製錬企業、製鉄企業との統合合併が加速し続けている。また、精鉱輸入も増えており、2019年の鉛精鉱及び亜鉛精鉱の輸入量はそれぞれ161.2万t(対前年比31.7%増、グロス量)、317.4万t(同17.5%増、グロス量)、精製鉛、精製亜鉛の輸入量はそれぞれ9.4万t(対前年比26.4%減)、60.5万t(同15.4%減)であった。鉛蓄電池輸出は減少しており、2019年の鉛蓄電池の輸出量は対前年比9.3%減の約170.3百万個であった。国内鉱山における減産が深刻化する一方で、国内に地金需給は安定し始め、鉛・亜鉛価格は緩やかに下落している。2019年は、鉛・亜鉛鉱山や製錬所の統廃合事業推進により、鉛・亜鉛の採掘選鉱や製錬への投資がそれぞれ対前年比7.0%、31.1%増加した。
中国有色金属工業協会の統計によると、鉛見かけ消費量は、2018年とほぼ一致しており、亜鉛の見かけ消費量は対前年比4.7%増加した。国内の鉛・亜鉛消費は国内需要に依存するが、鉛については自動車等の最終消費分野における減産や鉛蓄電池の輸出減、代替品等により、消費は減少している。亜鉛についても、インフラ、家電、自動車などの主要消費セクターの成長低下と生産量の低下の影響を受けて、消費動向は予断を許さない。

ページトップへ