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ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他 ニッケル
2020年4月3日 ジャカルタ 南博志

インドネシア:新型コロナウイルス感染拡大によるインドネシア鉱業への影響(その3)

 標題のニュースに関して、2020年3月下旬の地元メディアの報道を取りまとめた。
 2020年3月23日付け地元メディアによると、インドネシアニッケル鉱業協会(APNI)のMeidy Katrin Lengkey事務局長は3月20日、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大により、ニッケル及びニッケル中間製品(フェロニッケル、NPI等)の生産・販売が減少していることを明らかにした。生産を停止または抑制している生産者が増えているとのこと。労働者が採掘現場に出るのを嫌がる等の理由で一時休暇を与えている生産者もある。特にニッケル鉱石の生産・販売については、2020年1月からの輸出全面禁止により国内製錬所の生産減による影響も受けているとみられる。なお、その他報道によると、PT IfishdecoのNPI製錬所では中国人労働者不足、PT Harita Group傘下のHalmahera島の製錬所では感染対策による自主的な操業停止等の影響が出始めている一方、PT Antamの鉱山やPTVI(PT Vale Indonesia)の製錬所では、情勢の長期化は懸念されているものの現時点で影響は出ていないとのことである。
 また、2020年3月24日付け地元メディアによると、エネルギー鉱物資源省は3月3日付で、当年度の事業と予算の変更計画の提出について、従来は第2四半期までの業績を踏まえて7月31日までの提出を求めていたものを、第1四半期までの業績だけでも提出可能にし、さらに不可抗力等による場合は複数回の提出も可能とする大臣規則を制定した。同省より詳細な説明はなかったが、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大の影響を考慮したことを認めている。また、同省は、労働者の感染及び拡大防止のための医療サービスの提供を鉱山事業者に要求する総局長令を3月28日付で通知した。
 なお、銅については、Freeport McMoRan社は3月23日、新型コロナウイルス肺炎の影響により、Papua州Grasberg銅金鉱山を含む世界中の保有銅鉱山での生産減及びコスト低減を発表した。一方、3月27日付け地元メディアでは、PTFI(PT Freeport Indonesia)・Papua州Grasberg銅金鉱山は引き続き正常に稼働していると報じられている。
 また、PT Kapuas Prima Coalの中部Kalimantan州西Kotawaringin県の鉛製錬所では、試運転から商業生産までの計画に遅れが出ていると報じられている。

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