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ニュース・フラッシュ

鉱種:
PGM(白金族)
2020年4月20日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Russian Platinum社、Norilsk Nickel社とのPGM開発合弁事業交渉を打ち切り

 2020年3月20日付けの地元報道等によると、Russian Platinum社は、Arctic Palladium社の合弁事業に関する交渉を打ち切る決定をNorilsk Nickel社に通知した。Russian Platinum社は、Chernogorsk白金族鉱床及びNorilsk-1白金族鉱床南部鉱区開発プロジェクトを独自に実施する意向である。この決定は、Norilsk Nickel社の株主の一人であるUC Rusal社が合弁設立に必要な承認を出さなかったことに起因するとされている。
 Russian Platinum社とNorilsk Nickel社は2018年2月に、PGM年産70~100tを見込む3鉱床開発の合弁企業を対等出資(50:50)で設立することを想定した戦略的パートナーシップ包括協定を締結した。これを受け、Norilsk Nickel社は合弁事業のベースとなるArctic Palladium社を2018年6月に設立した。合弁の資本として、Norilsk Nickel社はMaslovskoe白金族鉱床の開発ライセンス、Russian Platinum社はNorilsk-1鉱床南部及びChernogorsk鉱床の開発ライセンスを拠出することとしていた。
 Rusal社は、「Norilsk Nickel社の出資比率がプロジェクトに対する同社の実際の貢献に見合うものであれば取引を支持するつもりであった。このことを両パートナーに通知し、合弁へのNorilsk Nickel社の出資比率引き上げを含む一連の技術的経済的要件を契約締結時に満たすよう求めた。」とコメントしている。一方、Russian Platinum社は、自社のライセンスが統合プロジェクトの主要部分であることから、Rusal社が望むように合弁への出資比率を50%未満に引き下げるつもりはなかった。
 Russian Platinum社によると、同社とNorilsk Nickel社は引き続き長期的協力を希望しており、Norilsk工業地区における協力を検討している。同社はNorilsk Nickel社のインフラへのアクセス(送電線への接続、労働者の住居確保、Dudinka港での積み替え)を必要としている。Norilsk Nickel社経営陣は、Russian Platinum社との協力関係の再構築を開始し、Russian Platinum社とその潜在的パートナーのプロジェクトに対する支援の可能性を検討している。特に、プロジェクトに必要なサービス及びリソースの提供や、Chernogorsk鉱床及びNorilsk-1鉱床南部鉱区で生産される製品の買取りの可能性について協議が行われている。

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