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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2020年5月21日 北京 塚田裕之

中国:2020年4月、国内銅カソード生産状況について

 安泰科によると、2020年4月のサンプル企業22社の銅カソード生産は前年同月とほぼ同水準で、前月比では4.3%増となった(3月の修正後データは66.6万t)。4月には琿春紫金鉱業有限公司、雲南錫業集団、豫光金鉛株式有限公司及び中条山有色集団有限公司等傘下の製錬企業による点検作業の実施が4月の銅カソードの生産に影響し、原料供給の不足傾向も通常生産にとって大きな課題となった。一方、これまで抱えている硫酸の国内販売問題や在庫過剰の問題が若干緩和された。
 サンプル企業の2020年1~4月の銅カソード生産量は、前年同期比3.7%減の266.6万tであった。生産規模1百万t/年以上のサンプル企業の2020年4月の生産量は、前年同月比12.6%増の44.3万tで、前月比7.8%の増加となった。金川集団は、点検作業後通常生産に戻り、江西銅業や中国銅業有限公司の生産も回復傾向にある。生産規模300千t/年以上1百万t/年以下のサンプル企業の4月生産量は、前年同月比13.8%減の13.8万tで、前月比6.2%の増加となった。山東省の主要企業の減産が、前年同月比大幅減の要因となった。生産規模100千t以上300千t以下のサンプル企業の4月生産量は前年同月比17.8%減の11.3万tで、対前月比9.2%減少した。新型コロナウイルス肺炎感染拡大や点検作業実施の影響が、数多くの企業の生産量の減少要因となった。
 5月には、中国アルミ寧徳公司、赤峰雲南銅業公司等の製錬企業が点検作業を実施予定で、銅カソード生産量は減少する見込みである。
 3~4月にかけて南米やアフリカでの新型コロナウイルス肺炎の影響が深刻化したことにより、世界の銅資源国は次々に厳しい規制措置を取り入れた。世界の大手銅鉱山では、建設事業や港湾運送に影響があり、海上運送による入荷期限を考慮すると、国内の製錬企業への影響は5月頃に出てくる見込み。5月、国内の銅カソード生産量は前月と比べ安定しており、対前年同月比大幅に増加する見込み(2019年5月に国内の製錬所は集中的に点検作業を実施したため、銅カソード生産量は比較的少ない)。22社サンプル企業の銅カソード生産量は69.5万tに達すると予想。

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