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その他
2020年5月22日 ロンドン 倉田清香

その他:Fastmarkets社、新型コロナウイルス肺炎後のサプライチェーンについての報告書を公表

 2020年5月1日に英Fastmarkets社は、金属及び鉱業市場におけるサプライチェーンの将来についての報告書を公表した。この中で、同社は新型コロナウイルス肺炎後のサプライチェーンに大きな影響を与えると考えられる8つの点を指摘し、サプライチェーンがどのように変化するかについて報告している。

  1. 多様化:新型コロナウイルス肺炎によって、サプライチェーンの中に価格と供給の重大なリスクがあることが判明した。例えば、安価な労働力でコストを最小化する手法は予期せぬリスクをもたらした。サプライチェーンをさらに多様化する必要性を示唆している。
  2. 価格の透明性:市場が機能するための重要な要素として、さらに多くの市場が動的で透明性のある価格形成に移行することを期待している。
  3. 事業の再構築:現在の市場には、サプライチェーンのすべての部分にリスクと可能性がある。新規参入者とサプライチェーンの拡大を促進し、現状を破壊し新たな価格形成と市場力学をもたらす。
  4. インテリジェントな自動化:自動化は少なくとも3つの点でサプライチェーンの性質に大きな影響を与える。
    • 1)リアルタイムの需要に応じて供給量を変動させるカスタマイズ生産をの有効性の把握
    • 2)以前は安価な労働力により製造を外注していた国におけるコスト削減
    • 3)自動化による失業を補うためのより積極的な雇用介入戦略への動機づけ
  5. 政府介入:政府には、サプライチェーンに影響を与えるより積極的な役割が期待される。
  6. 有限資源を求める競争:一部のサプライチェーン、特にEVとバッテリーを供給するサプライチェーンでは、今後数年間は需要が供給を上回り、バイヤーは電化、グリーンエネルギー、IoTやこれらに関連する戦略を加速する。
  7. 気候変動:気候変動はおそらく再び注目を浴び、主要な戦略的関心事項に戻るだろう。その場合、企業は規制や経済的な理由やブランドイメージ、評判の改善のため、二酸化炭素排出量を削減し続けるだろう。これは投資にも影響を及ぼす。
  8. 需給の均衡:新型コロナウイルス肺炎後の根本的課題は、需給の均衡を見つけることである。しかし、短期的には、需給の混乱を管理する場面の方がより多いかもしれない。
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