閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト リチウム
2020年5月26日 ロンドン 倉田清香

EU:European Battery Alliance、新型コロナウイルス肺炎後のグリーン・リカバリーに向けた対応について言及

 2020年5月19日付けのプレスリリース等によると、European Battery Alliance(EBA)は新型コロナウイルス肺炎後の欧州連合(EU)のグリーン・リカバリーにおけるEBAの役割について議論するため、産業界の代表とのハイレベルなテレビ会議を行った。会議を主催したEIT InnoEnergyのDiego Pavia氏は「EBAの取組は加速し、2020年6月から今後30か月間において欧州で100万人の新規雇用と20b€の新規ビジネスを前倒しできる可能性がある。」と宣言した。
 同会議に参加した欧州委員会副委員長Maroš Šefčovič氏の会議後の声明によると、特に中国や韓国などの第三国への依存を減らすことによって、主要産業のエコシステムにおける欧州の強靭性と戦略的自立性を強化するためにEBAが重要であることについて合意したとしており、以下の点についても言及している。
・リチウムについて合計2b€の4つの持続可能な鉱山プロジェクトが欧州で進行中であり、2025年までにバッテリー部門における欧州のリチウム需要の最大80%を満たすようになる。
・バッテリー生産能力において、欧州は2024年までに14%超の世界シェアに届き、米国とアジア(中国を除く)を追い越す見込みである。
・バッテリーの将来に向けた規制の枠組として、欧州で生産又は販売される全てのバッテリーのサーキュラーエコノミーの議論を実装するとともに、持続可能性、パフォーマンス、安全性における競争力を促進する。2023年に予想される電気自動車生産の急増に間に合わせるため、2020年までの採用を目指し、今年10月までに提案をまとめる予定である。
・欧州の戦略的自立の一環として、原材料の強靭性の構築を進めるべく、リチウムを超えて原材料のセキュリティと持続可能性の課題に取り組むための行動計画を取りまとめる。加えて、EUバッテリーアライアンスをモデルとして、EUの産業エコシステムにとって重要な原材料サプライチェーンにおけるボトルネックの解消を目的として専用のアライアンスを創設する。
・再生可能エネルギー、e-モビリティ、防衛、宇宙の各用途のため、現在の供給量と比較して2030年には最大18倍のリチウムと5倍のコバルトを必要とすることが予想されている。

ページトップへ