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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2020年5月28日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:2020年第1四半期銀生産量が増加するも、今後の見通しは不透明

 2020年5月26日付け地元紙は、主要10社による2020年第1四半期の銀生産量が計1,287.68t(41.4百万oz)となり、前年同期の998.42t(32.1百万oz)から増加したことを報じている。しかしながら、COVID-19の感染拡大により、2020年4月上旬から国内鉱山の生産が停止し、主要10社が年間生産計画の縮小あるいは取り下げを行ったことから、依然として年間を通じての見通しは不明瞭である。鉱山操業は2020年5月末あるいは6月上旬に再開されるとみられるが、各社は社会保険庁(IMSS)が定める衛生対策を遵守し活動再開の承認を得る必要がある。なお、2019年第1四半期の生産量に関し、国内最大銀鉱山であるPeñasquito多金属鉱山の生産量が入手できなかったことから、この数字に含まれていない。
 以下は上位5社の第1四半期における銀生産実績である。
・墨Peñoles社:472.77t(15.2百万oz)(年間生産目標:再検討中)
 前年同期の生産量469.66t(15.1百万oz)から若干の増加となったが、子会社のFresnillo社による生産量が3.11t(0.1百万oz)増加し410.57t(13.2百万oz)となったことが貢献した。両社はCOVID-19による活動制限期間中、操業継続のため免除を受けていたと報じられているが、これに関し両社による発表は行われていない。Fresnillo社の2020年生産目標は1,586.28~1,741.80t(51~56百万oz)で、目標取り下げは行っていないものの、現在再検討中である(Peñoles社は目標未発表)。
・加Newmont社:295.48t(9.5百万oz)(年間生産目標:下方修正)
 同社は全体生産目標を下方修正しており、詳細が発表されていないことから、Peñasquito多金属鉱山における生産量も減少するとみられる。
・米Southern Copper社:130.63t(4.2百万oz)(年間生産目標:限定的影響)
 保有する複数の鉱山において生産量が減少したものの、子会社のIMMSA社を中心とした生産量増加により相殺され、前年同期比6.2t(0.2百万oz)増加した(詳細な内訳は公表されていないため、銀販売量から計算)。同社は銀年間生産目標を当初534.97t(17.2百万oz)と発表し、その後新たな目標は発表していないものの、銅生産量は目標を3~4%下回ると予想している。
・加First Majestic Silver社:99.53t(3.2百万oz)(年間生産目標:取り下げ)
 保有する各小規模鉱山における操業が停止したことから、前年同期より4.04t(0.13百万oz)減少となった。当初の目標は上回ったものの、同社は年間目標を取り下げている。完全操業再開は2020年7月上旬と予定されている。
・加Pan Amerivan Silver社:87.71t(2.82百万oz)(年間生産目標:取り下げ)
 保有するLa Colorada銀鉱山における操業縮小により、前年同期の96.42t(3.1百万oz)から減少となった。新たな生産目標は、今後の操業状況が改善した時点で更新される予定である。

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