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鉱種:
亜鉛 その他
2020年6月2日 リマ 栗原健一

ペルー:ペルー鉱業技師協会(IIMP)、鉱業活動の段階的再開の期間短縮を要請

 2020年5月28日付け地元業界紙によると、ペルー鉱業技師協会(IIMP)のGobitz会長(Minas Buenaventura社社長)は、3月15日に公布されたCOVID-19に係る国家緊急事態令から70日が経過した現在、政府の示した1か月ごとの段階的な活動再開計画に基づき、再開が許可された鉱業活動は大規模鉱業のみであるとした。一方、中規模鉱業は6月、小規模鉱業は7月、零細鉱業は8月からの再開が計画されていることについて、鉱業活動は1か月ごとではなく、より短い期間で再開されるべきだとの考えを改めて示した。
 Gobitz会長は、合法的な鉱業セクターは20万人の雇用を生み出しており、中規模鉱山企業の再開遅延による経済的影響は大きいとした一方、零細鉱業についても、多くの家族の生計を立てる手段となっており、8月まで活動再開を待てるのか疑問だとした。また、零細鉱業に対しては、労働者や周辺住民に信頼を与えリスクを低減できる衛生プロトコルの作成支援することを提案した。
 さらに鉱業セクターでは、これまでにCOVID-19の集団感染が3事例、死者が1名発生(原文ママ)したことを明らかにしつつ、これらの経験は安全衛生システム上の貴重な知識をもたらし、衛生プロトコルの改善に生かすことができたと述べた。また、具体的な対策の一例として、鉱山内の従業員を5~10名の小ユニットに分け、各ユニットのメンバーが同じ業務にあたるほか寝室などを共有することで、仮にCOVID-19感染の疑いが発生した場合、該当者の所属ユニットメンバー全員を退避させ、その他の従業員に影響が及ばないようにすることや、鉱山での勤務期間を従来の14日間から30日間周期に延長すること、あるいは鉱山によっては従業員の移動距離短縮のため、家族を鉱山キャンプ内に宿泊させる措置などが取られたと説明した。その一方で、リスクはゼロだと宣言することは、誰にもできないとの考えを示した。
 その他、ペルーの鉱産物生産に関し、銅については国内生産の80%が10社に満たない大規模鉱山企業に集中することが有利となり、これら鉱山は6月初頭にフル操業に達する見通しであることから、生産は安定的に回復するとの見方を示した。一方で、亜鉛や鉛については銅のような生産回復は今のところ見られないが、これは中規模鉱山企業による生産が多いこと、かつ6月に操業再開が許可されるためとコメントした。さらに金や銀については金属価格が上向いているため若干の余裕があるとの考えを示した。

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