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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2020年6月22日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:大型銀プロジェクトの進捗状況と見通し

 2020年6月17日付け地元紙は、複数の国内大型銀プロジェクトの進捗状況に関し、最新の分析を以下のとおり報じた。
・Cordero多金属プロジェクト(加Discovery Metals社、Chihuahua州)見通し:ポジティブ
 Discovery Metals社は、Corderoプロジェクトの経済的実行可能性を高めるため資金調達を進め、2020年6月には25mC$の調達が完了したほか、カナダ投資家のEric Sprott氏が10mC$を出資することで合意したことから、地元紙は同プロジェクトに対する信頼が裏付けられたと見解を示している。最近の調査結果では、ボーリング孔169m間で銀換算品位:207g/t、うち1.0m間で同2,153g/tが捕捉されている。2018年に発表された予備的経済性調査によると、銀価格を20US$/ozと見積もった場合のIRRは15.7%と試算されている。
・Pitarrilla銀プロジェクト(加SSR Mining社、Durango州)見通し:ポジティブ
 SSR社は、2020年におけるPitarrillaプロジェクトの探鉱費として、4mUS$の投資を発表した。Scotiabankのアナリストによると、同プロジェクトは露天掘りと坑内掘り双方の観点から調査が進められているが、金属価格の上昇により更に効率的な採掘のため様々な選択肢を有しているという。2012年に発表されたFS調査によると、銀価格を25US$/ozとした場合のIRRは12.8%と予測され、オープンピット開発の投資額は741mUS$、マインライフ32年、生産量は計10.36千t(333百万oz)と試算されている。
・Metates金・銀・亜鉛プロジェクト(加Chesapeake Gold社、Durango州)見通し:ネガティブ
 同プロジェクトの開発は金属価格の下落により2016年に中断されたものの、探鉱は継続され、同時に生産コスト削減のため技術評価が行われてきた。2016年に発表されたFS調査によると、金価格を1,250US$/oz、銀価格を20.00US$とした場合IRRは7.7%と試算され、金1,400US$/oz、銀22.40US$とした場合でも11.3%と、金属価格が大幅に上昇しない限り経済性は見込まれていない。また、投資額が3,460mUS$と非常に高いことも、同プロジェクト開発の妨げとなっている。
・La Preciosa銀プロジェクト(米Coeur Mining社、Durango州)見通し:ネガティブ
 La Preciosaプロジェクトは金属価格下落を受け、2014年に開発が中止となり、Coeur社の努力にもかかわらず高品位鉱床の開発計画を確立することができなかった。Scotiabankアナリストは、今後相当の金属価格上昇が起こらなければ開発に進むのは難しく、Coeur社は設備投資額削減の検討を続けていると述べた。

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