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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2020年6月30日 メキシコ 佐藤すみれ

グアテマラ:憲法裁判所、El Tambor金プロジェクトの鉱業ライセンス停止を命じる

 2020年6月20日付け地元紙によると、憲法裁判所は、米Kappes Cassiday & Associates社が保有するEl Tambor金プロジェクトの鉱業ライセンス停止の判決を下し、これによりEscobal銀鉱山(加Pan American Silver社)、Fénixニッケル鉱山(露Solway Investment Group社)に続き国内で3件目の鉱業ライセンスが停止されることとなった。環境NGO団体CALASから得た情報によると、憲法裁判所はエネルギー鉱山省(MEM)に対し、プロジェクトの影響を受ける地元先住民コミュニティの人口統計を取り、国際労働機関(ILO)第169号に従い協議を実施するため、12か月の準備期間を設定したという。更に、環境天然資源省(MARN)に対し、Exploraciones Mineras de Guatemala社(米Kappes Cassiday & Associates社の現地法人)に、承認済み環境影響評価を含む環境管理計画の改定版を15日以内に提出させるよう命じた。
 採掘産業連合のスポークスマンは、現在計3,100mUS$に上る鉱業投資がリスクにさらされており、今回の判決も含め国内鉱業の未来に影を落とすと指摘した。Escobal銀鉱山ではこれまでに計1,000mUS$が投資され、Fénixニッケル鉱山においては生産量倍増に向け既に800mUS$が投入済であるほか、今後1mUS$が追加投資予定であった。またEl Tambor金プロジェクトにおいても既に約300mUS$が投資されている。採掘産業連合によると、グアテマラでは2008年、Colom政権下において鉱業モラトリアムが発動され、その後2政権下においても同様の状況が続いたことで、鉱業部門は約12年間に亘って落ち込みが続いている。また、憲法裁判所元判事は地元紙に対し、ILO第169号の採択は議会で承認されていたものの、それを機能させるための規制が設けられていないことを指摘した。

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