閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他
2020年7月8日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Norilsk Nickel社、危険施設周辺の保護設備強化に13.5bRUBを支出

 2020年6月30日付けの地元報道等によると、Norilsk Nickel社は、2020年5月29日にノリリスク市の第三熱併給発電所(HPP-3、Norilsk Nickel社傘下のNorilsk-Taymyr Energy Company(NTEC)が所有)で発生したディーゼル燃料タンクからの燃料21千tの流出事故を受け、安全性向上と危険施設周辺の保護設備強化を目的とする2020~2021年の緊急対策プログラムを作成した。これらの対策に約13.5bRUB(ロシア・ルーブル、2020年2.5bRUB、2021年11bRUB)を支出する。
 2020年6月30日現在の事故対応状況は、Ambarnaya川水域からは25.563千m3以上の燃料・水混合物を回収、HPP-3付近からは7.468千m3の燃料・水混合物が汲み出され、157千t以上の汚染土壌が除去された。沿岸線118.7kmが溶媒で処理された。7月1日からは、Ambarnaya川沿岸で回収した燃料・水混合物をNadezhdaプラントに隣接する生産サイトへポンプ移送した後、分離を行う。本作業は9月5日までに完了の予定である。
 次のステップは土壌再生で、HPP-3周辺の土壌、Ambarnaya川の沿岸線、HPP-3から除去された土壌の浄化が対象となる。更に次のステップは生態系の回復である。農業省の支持が得られれば、Norilsk Nickel社は魚の孵化場建設の資金を提供する用意がある。
 また、タイムィル半島では、事故による北方少数民族の損失評価のための民族学的調査が開始された。専門家は、石油製品の流出が北方少数民族の生活様式や伝統的産業(狩猟、漁労、トナカイ飼育)に与える影響を明らかにし、2020年8月までに補償措置に関する見解を出す。

ページトップへ