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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト その他
2020年8月3日 北京 塚田裕之

中国:中国有色金属工業協会、上半期の非鉄金属工業動向は底入れと回復傾向を示すとの見解

 現地報道によれば、2020年7月21日、中国有色金属工業協会はテレビ会議を開催し、2020年上半期の非鉄金属工業の経済動向及び2019年の非鉄金属工業の営業収入上位50社ランキングを発表した。同協会の副会長兼秘書長の賈明星氏による発表概要は以下のとおり。
 新型コロナウイルス感染拡大を受け、習近平主席を中心とする党中央の指導の下、中国有色金属工業協会や非鉄金属企業は感染防止対策を実施すると同時に、操業・生産再開を積極的に推し進めている。新型コロナウイルスの影響で第1四半期の非鉄金属業界の動向指数は大幅に低下したが、中国国内の感染状況が沈静化するのに伴い、第2四半期は回復し成長傾向にある。下半期は回復傾向を維持する見込み。
 2020年上半期の中国の非鉄金属工業動向は以下の特徴がある。

  1. 一定規模以上の非鉄金属工業増加値がプラス成長に転じた。前年同期比で第1四半期の4.1%減から第2四半期は0.7%増に回復。うち、非鉄金属鉱業の増加値は1.4%減、下落率は第1四半期から4.7ポイント縮小した。
  2. 非鉄金属製錬の生産は安定して増加し、鉱山や加工の生産はプラス成長に回復した。上半期の10種非鉄金属生産は、前年同期比2.9%増の2,928.2万tで、増加幅は第1四半期と比べ0.8ポイント拡大した。6種精鉱生産は268.7万t(金属量)で、第1四半期の前年同期比7.1%減から第2四半期は2.5%増に回復。銅材生産は939.7万tで、同5.9%減から6.1%増に、アルミニウム材生産は2,645.8万tで同6.3%減から7.8%増にそれぞれ回復した。
  3. 国内固定資産投資の下げ幅が縮小した。上半期の非鉄金属工業の固定資産投資額は前年同期比8.5%減、下げ幅は第1四半期より2.9ポイント縮小した。
  4. 未圧延銅及び銅材の輸入は増加が継続している一方で、未圧延アルミニウム及びアルミニウム材の輸出は減少し続けている。上半期未圧延銅及び銅材輸入量は前年同期比25.2%増の284.1万tで、未圧延アルミニウム及びアルミニウム材の輸出量は前年同期比20.6%減の235.6万tとなった。
  5. 国内銅、アルミニウム市場の価格は、新型コロナウイルス感染拡大前の水準に戻った。7月上旬の国内スポット市場の銅平均価格は49,779元/tで、3月下旬より29.4%(11,305元/t)上昇した。2019年12月下旬比では1.3%(618元/t)上昇となった。アルミニウム平均価格は、14,446元/tで、3月下旬より26.7%(3,048元/t)上昇、2019年12月下旬比では0.6%(84元/t)の下落であった。
  6. 非鉄金属企業の単月利益が増加している。一定規模以上の非鉄金属工業企業の5月利益額は110.6億元に達し、前月比67.3%増の44.5億元となった。そのうち、アルミニウム製錬企業は、4月の赤字額8.2億元から5月には7.6億元の黒字に転じた。6月は、5月よりも増加し利益の下げ幅はさらに縮小する見込み。

 下半期、非鉄金属工業は回復傾向を維持する見込み。国内マクロ経済を見ると、国内の感染防止と経済状況は着実に回復、成長する。10種の非鉄金属生産も安定的に増加し、通年での非鉄金属生産は、2019年をやや上回る見込み。固定資産投資については、下げ幅が次第に縮小し、2019年の水準に達することを期待する。アルミニウム材等の非鉄金属輸出に対する圧力は依然大きい。国内市場の主な非鉄金属価格は、変動しながらも回復傾向にある。下半期単月の利益額は前月比回復傾向にあり、累計の利益の下げ幅は次第に縮小する見込み。下半期の国内川下業界の非鉄金属に対する需要も徐々に回復する見込み。

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