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2020年8月4日 リマ 栗原健一

エクアドル:エネルギー再生不能天然資源省、中規模・大規模鉱業対象の廃滓集積場に係る新指針を策定

 2020年7月15日、エネルギー再生不能天然資源省は、省令MERNNR-MERNNR-2020-0043-AMを以て「中規模・大規模鉱業対象の廃滓集積場の設計、建設、オペレーション及びメンテナンスに係る計画承認のための指針」を策定した。
 上記の設計等に係る計画を承認するにあたっての行政上手順及び技術基準が本指針において定められている。
 計画立案から操業期間のための主要技術基準としては次の8点がある。

  1. 標準的な建設方式として外盛り式(下流式)で施工する。内盛り式(上流式)は禁止する
  2. 飽和状態を回避するため、上澄み池は可能な限り、ダム、堤体或いは擁壁から常時離れていなければならない
  3. 集積場の内部の表面は、廃滓堆積スペースから外部への浸透を防止するものでなければならない
  4. 頂点と水面間の余裕高は2m未満であってはならず、また頂点と廃滓間の余裕高は1m未満であってはならない
  5. 鉱業権者は、ダム、堤体或いは擁壁の建設において、分析所のテストに基づいた地力学上の特徴を備えた材料を使用しなければならない
  6. 鉱業権者は、建設、オペレーション及びメンテナンスの期間中、品質確保・管理システムの一環として、集積場の全構造物及び付属工事を常時監督する
  7. 安定性の見地から集積場施設を調査し評価するために、毎年、内部及び外部監査を実施しなければならない
  8. 集積場の計画立案、設計、建設、オペレーション及び閉鎖は、関連リスクを考慮に入れて行う

 更に、設計計画が含むべき最小要件として、「集積場管理の全サイクルにおいて早期警報を発信できるよう、現状把握システム及び計器装備による監視システム、品質管理システムの導入、建設、オペレーション及びメンテナンスのためのマニュアル、緊急時対応プラン」が定められている。
 既に建設或いはオペレーションを開始した(中規模・大規模鉱業の)鉱業権者の場合は、所管省が実施スケジュールを承認した日から数えて遅くとも18か月以内に、本指針の規定を導入しなければならない。
 本指針は鉱山副省の鉱業次官室が作成し、エネルギー再生不能天然資源省の傘下機関、鉱山企業、鉱業関連団体、大学、理工科大学の他、海外の独立コンサルタントにも周知を行った。
 エネルギー再生不能天然資源管理調整機構(ARCERN)は本指針の遵守を管理し、また不遵守の場合には罰則を決定する。鉱業法第58条及び規則第95条に従い、罰則としては一時的な鉱業活動停止もあり得る。
 なお、本指針の作成に当たり、鉱業に経験を有する国々の規範を調査し、CDA、ANCOLD、ICOLDのような世界的に認められている技術ガイドラインやICMM、MACなどの刊行物を検討した。

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