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2020年8月31日 サンティアゴ 椛島太郎

チリ:大手鉱山会社は2020年3月以降に約1千名を解雇

 2020年8月27日付けEl Mercurio紙は、大手鉱山会社の2020年3月以降の解雇数は約1千名に達していること、CODELCOは退職プランを正式化していることを報じた。鉱業は、新型コロナウイルス感染拡大の状況下において、運営の継続を維持することができている数少ないセクターのひとつであるが、同様に危機の影響を受け、拡張プロジェクトを延期したり、出勤者数を減らして操業をせざるを得なくなった。パンデミックに関連して、2020年3月から現在までの大手鉱山会社全体での解雇数は約1千名に達している。これらの解雇は現場だけでなく、本社でも発生した。
 CODELCOの場合、2020年3月から現在までの解雇数は、Chuquicamata地区だけで約500名に達している。数週間前に、Araneda総裁は、長期にわたり自宅待機中にある労働者の給与を保証し続けることができないことを発表した。自宅待機中の労働者は、同社全体の労働者の30%占めており、65歳以上の労働者と慢性疾患を持ち職場に復帰することが難しい労働者を対象とする“特別退職計画”を正式に決定した。同社は、仕事に戻ることができない労働者のために、事業状況に応じて対応可能である適切な条件を提供する退職計画を進めており、例えばVentanas地区に関しての退職計画は、同地区の2つの労働組合の承認を得ることができたという。退職計画の対象となる労働者の数は明らかにされていないが、Ventanas地区では、健康上の理由で自宅待機の労働者は約80名いる。
 Chuquicamata地区の場合、2019年7月から、現職労働者を対象とした退職計画がすでに存在している。労働組合幹部の説明によれば、組合員の労働者から、CODELCO側が病気を持つ労働者に対し退職を選ぶように圧力をかけたという申立てがあった。8月23日の週には、いくつかの労働組合が、恣意的な基準が採用されていることで健康上の理由で退職した労働者が増加しているとして、労働条件の保護を求める訴えを提起した。
 民間鉱山会社でも、パンデミックの影響でリストラが実施されている。BHPの発表によれば、Cerro Colorado銅鉱山では、操業縮小に伴い、100名の労働者の退職が見込まれており、今後さらにその数は増えると予想される。El Abra銅鉱山では採掘計画が変更され、1日あたりの鉱石処理量が40%減らされた。これに伴い、2020年4月に270名以上の労働者が解雇された。Candelaria銅鉱山では、7月に100名を超える(7%)労働者がレイオフされた。Sierra Gorda銅鉱山では、現在までに約30名の労働者が解雇された。Centinela銅鉱山、Escondida銅鉱山においても、ほぼ同数の労働者が解雇された。Escondida銅鉱山については、退職を希望する労働者の数次第であるとBHPは述べており、労働組合関係者によれば、100名の退職希望者を募ろうとしている。

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