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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2020年9月15日 リマ 栗原健一

ペルー:在ペルー中国大使、ペルー政府に対し主要銅プロジェクト3件の推進を要請

 2020年9月9日付け地元業界紙によると、中国ペルー商工会議所主催のオンラインイベント「2020~21年の経済推進を担う鉱業」に出席したLiang Yu在ペルー中国大使は、中国では今後新たなインフラ建設に伴い銅需要の拡大が見込まれることから、中国企業がペルー国内で実施するRio Blanco銅プロジェクト(Piura州)、El Galeno銅プロジェクト(Cajamarca州)、Toromocho銅鉱山拡張プロジェクト(Junin州)ができる限り早期に建設を開始できるよう、ペルー政府への支援を要請したいと述べた。
 Yu大使は、中国では今後COVID-19後の景気回復の促進を目的とした5Gネットワークや超高圧送電線、鉄道システム、データセンター、産業用AIなどの開発が計画されており、銅をはじめとする金属の需要拡大が見込まれていると説明した。さらに、中国は現在世界の銅精鉱の50%の消費国であるとしたほか、中国とペルーの経済には高い補完性があり、中国の経済回復はペルー経済の再生を強く推し進めることになることから、中国はペルーとの開発戦略を強化し、エネルギーや鉱業をはじめとする様々な分野でより一層協力関係を拡大できるとの考えを示した。
 なお、エネルギー鉱山省(MINEM)によれば、Rio Blanco銅プロジェクトはFS段階、El Galeno銅プロジェクトはプレFS段階にあり、両プロジェクトの投資総額は6bUS$と見込まれているが、企業側の開発決定や社会的事案などペンディングの要因があり未だ操業開始の時期は示されていない。1,355mUS$の投資が計画されるToromocho銅鉱山拡張プロジェクトについては、環境影響詳細評価修正書(MEIA)が審査中となっている。他方、Incháusteguiエネルギー鉱山大臣は、中国はペルーの鉱産物の主要な輸出先であり、銅に関しては、ペルーは中国における需要の27%を供給しているとコメントした。
 また、現在ペルー国内には中国企業によって実施されるプロジェクトは上述の3件以外にPampa de Pongo鉄鉱石プロジェクト(Arequipa州)、Don Javier銅プロジェクト(Arequipa州)を加えた計5件が存在し、これらの投資予定額は10.155bUS$にのぼるほか、2009年から2020年7月までの11年間における中国企業によるペルーへの鉱業投資総額は15bUS$に達すると説明した。
 その上でMINEMは、中国をはじめとするあらゆる国による持続的な鉱業投資環境を整えるため、管理委員会の設置などを通じて、鉱業開発地域における対話促進を行っていくとの方針を示した。

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