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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2020年9月16日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:San Rafael銀・亜鉛鉱山が閉山へ、労働組合による封鎖活動が長期化

 2020年9月14日付け専門誌によると、加Americas Gold and Silver社は、Sinaloa州に保有するSan Rafael銀・亜鉛鉱山において続く封鎖活動を受け、同鉱山の閉山を決定した。これにより、従業員への解雇金支払い等も含め約20mUS$の損害が生じると報じられている。封鎖活動は2020年2月から約7か月間に亘って行われていた。Americas Gold and Silver社の現地法人によると、抗議活動の背景には労働組合の関係があり、メキシコ鉱山冶金労働組合(SNTMMSSRM)の地元指導者及びその一員がメキシコ労働組合連盟(CTM)に対抗し、不法に権力を奪取しようとしたものであると明かした。なお、SNTMMSSRMは、Andrés Manuel López Obrador大統領と近い関係を有するNapoleón Gómez Urrutia与党MORENA上院議員が代表を務める組合であり、これまで国内複数鉱山において抗議活動を実行し、労働組合の議論に影響を与えてきた。同社は、同組合による一連の脅迫や暴行により同社職員、鉱山労働者、地元コミュニティが被害を受けたことを明かし、経済的損失が非常に大きいことから閉山を決断したと発表した。
 なお、専門誌がカナダ商工会議所のArmando Ortegaマイニングタスクフォースリーダーに対し行ったインタビューで、同氏は、国内の鉱業関連労働組合が恐喝と封鎖活動を通じて非合法的に団体契約を取得しようとしていることを指摘し、この種の活動に対抗し得る法整備が求められていると述べた。

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