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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2020年9月23日 北京 塚田裕之

中国:2020年8月、中国精製鉛生産量について

 安泰科が国内一次鉛企業37社(総生産能力382万t)および再生鉛企業34社(総生産能力418万t、使用済バッテリー解体能力598万t、他の鉛含有廃棄物処理能力42万t)の生産統計調査を実施したところ、2020年8月の精製鉛生産量は前年同月比4.0%増の42.3万tで、前月比0.8万t増加した。そのうち一次鉛の生産量は前年同月比3.4%減の20.1万tで、前月比2.0%増であった。再生鉛の生産量は前年同月比11.9%増の22.2万tで、8月の精製鉛生産量の52.4%を占めた。7月の再生鉛生産量(修正後)は前年同月比6.9%増の21.8万tであった。1~8月の精製鉛累計生産量は、前年同期比2.9%減の298.9万tであった。そのうち一次鉛生産量は前年同期比2.5%増、再生鉛生産量は前年同期比8.8%減であった。
 8月は、鉛精鉱の加工費用が依然高水準にあり、銀やビスマスなどの副産物による収益等も高い傾向にあったため、企業は生産量を引き上げた。同時に点検作業を終えた企業も加わり、湖南省、雲南省、甘粛省、陝西省、江西省の生産量はそれぞれ増加した。一方で、河南省、内モンゴル、青海省、広西省などの地域では点検作業の実施により生産量が低下した。8月の一次鉛生産の回復は予想を下回り、月間生産量は前月比わずか0.4tの増加であった。再生鉛については、河南地域の生産企業の稼働率は高く、生産量は増え続け、8月の生産増の要因となった。しかしながら、一部の企業は点検作業の実施または原料供給での影響を受け、通常の生産レベルに達していない。再生鉛の生産は前月比微増となった。9月には、「固体廃棄物汚染環境防止対策法」が施行され、使用済鉛蓄電池の省間移転が制限を受けるため、再生鉛企業の生産量は影響を受け、再生鉛生産量は前月比で減少する見通し。特に、河南省、安徽省、江西省などの鉛蓄電池の処理能力は非常に高く、使用済鉛蓄電池を省外へ輸送する必要があるため、より影響が大きいとみられる。江蘇地域では処理能力が比較的集中しており、影響は限定的である。一次鉛については、製錬所の点検作業及び生産再開作業が同時に行われており、青海省、遼寧省、湖南省などでは一部生産減少も見られたが、河南省、内モンゴルなどの地域にある製錬所は通常生産に戻り、9月に一次鉛の生産は通常レベルまで回復する見込み。推定によると、9月国内精製鉛の生産量は8月より0.5万tを減少する予想である。

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