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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ロジウム
2020年9月23日 北京 塚田裕之

その他:Heraeus社、2020年のロジウム市場不足を予想

 貴金属サプライヤーである独Heraeus社は、新型コロナウイルスはロジウム需要に影響を与えるものの、供給も制限されるため、2020年のロジウム市場は依然供給懸念があると語った。新型コロナ防止対策により、南アの労働集約型の旧式鉱山はゆっくりと操業を回復させているが、プラチナやパラジウムと比べて、ロジウムは影響を受けやすく生産が制限されている。2019年、世界のロジウム供給の80%は南アからのものだった。2020年のロジウムのリサイクルによる生産量は15%以上減少すると予想され、欧州と米国ではより深刻な減少が見られる。同社によると、2020年のロジウム需要は自動車市場の急速な回復と中国政府による「国6」の排出基準実施によって支えられるという。中国自動車工業協会によると、2020年8月の中国乗用車販売台数は前年同月比11.3%増の218万台になる予想。中国自動車流通協会によると、9月は新しい車種が発売され、従来型自動車消費の最盛期を迎える見通し。北京、青島、石家庄、煙台及び武漢などの都市での自動車展示会の開催と同時に、国内では、新型コロナウイルスと洪水の沈静化に伴う自動車販売促進キャンペーンも多く設けられる予定である。
 Heraeus社によると、米国や欧州の普通乗用車の販売は減少しており、自動車触媒需要増を補填できない。自動車生産台数の減少により、2020年の世界自動車業界におけるロジウム需要量は16%減少する見込み。価格が要因となってロジウムの代替が起き、ガラス繊維業界でのロジウム需要が低下する予想。化学工業業界におけるロジウム需要も制限されると指摘した。同社によると、鉱山やリサイクル回収状況は2020年第4四半期に減速し、2020年ロジウム価格は8,000~12,350US$/oz範囲内を維持する予想。

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