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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2020年9月24日 リマ 栗原健一

ペルー:Minera Las Bambas社、Las Bambas銅鉱山に関する操業状況や今後の見通しについてコメント

 2020年9月14日付け地元業界誌によると、カナダ・ペルー商工会議所のバーチャルイベント「Las Bambas銅鉱山の課題と挑戦」で講演したMinera Las Bambas社のOrderique操業部長は、現在採掘中のFerrobamba鉱床に続く鉱床開発のためには、Cotabambas郡における探鉱の継続が重要であると述べた。
 同部長は「Las Bambas銅鉱山は35千haの鉱区内に存在する多くのプロジェクトの集合体であり、今後これらを開発していかなければならない」とコメント、そのためには周辺コミュニティと適切な調整や対話を継続し、コミュニティの持続的な開発を保証しなければならないとした上で、Las Bambas銅鉱山の開発計画は、コミュニティ、政府による許認可、プロジェクトに関する調査、開発、採掘までを含む包括的なものとなっていると説明した。
 Las Bambas銅鉱山では、2019年の銅生産量(精鉱中)は382千tで、2020年はCOVID-19の影響により若干減少するものの、今後5年間で約2百万t、年平均400千tの生産が見込まれるとした。
 またFerrobamba鉱床は2016年に商業生産を開始後4年が経過し、現在は1日約600千tを採掘、145千tを処理しており、フェーズ6~8において適宜拡張を行う予定であると述べた。さらに、Ferrobamba鉱床における今後の品位低下をカバーするのが、間もなく採掘が開始されるChalcobamba鉱床であるとしたほか、Sulfobamba鉱床も将来的な採掘が計画されていること、所有鉱区内では今後10年以内に複数のプロジェクトの採掘開始が見込まれることなどを説明した。
 また探鉱については、COVID-19による人員不足が原因で若干遅れが生じたものの、活動を再開したとコメントし、現在までに全鉱区の約10%の探鉱が行われた結果、2038年までの18年分の埋蔵量が確認されているとした。
 さらにLas Bambas銅鉱山に対しては、これまでにMMGによるプロジェクト買収額も含めておよそ10bUS$の投資が行われた一方、本鉱山はペルーのGDPの0.85%に寄与し、2016年から現在までに約1,005mPEN(ヌエボ・ソーレス)の鉱業ロイヤルティを納付したと述べた。また通常時は6千名の従業員を雇用しているとしたほか、Apurimac州の平均GDPは2004年の5.5%から2019年には16.4%に増加したことを明らかにした。
 一方、COVID-19に係る国家緊急事態令や活動制限を経た操業再開の状況については、最寄りのChallhuahuacho市で未だ衛生プロトコルを履行する宿泊施設が十分確保できないなど一連の不都合が存在する中、段階的な活動再開に取り組み、フル操業体制の回復に向かっていると説明した。また現在は2,500名による操業を実施し、従業員の20%はリモートワークでディスパッチシステムを通じた重機類の管理を行っているが、さらに全生産オペレーションとMatarani港までの精鉱輸送を一括管理するためのデジタル操業システムの導入を進めていることを明らかにした。
 また、Las Bambas銅鉱山からの精鉱輸送はApurimac州とCusco州で合計4郡、14区、71コミュニティを通過することから、社会対策は非常に重要であるとし、特に操業地域であるFuerabambaコミュニティ住民がLas Bambas銅鉱山やその他の産業における労働力となれるよう能力研修を実施しているほか、その他の地域においても一連の社会・経済開発プログラムを展開していると説明した。
 最後に2011~2014年にかけて、Las Bambas銅鉱山とEspinar郡を結ぶ33コミュニティを通過する道路整備に200mUS$を投資したほか、現在6mUS$の投資による精鉱輸送道の全面アスファルト舗装に係る技術文書を作成中であると述べた。

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