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2020年10月15日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Norilsk Nickel社傘下NTEC社の環境被害額算定額は、連邦自然利用分野監督局による算定額の7分の1

 2020年10月6日付けの地元報道等によると、Norilsk-Taimyr Energy Company(NTEC、Norilsk Nickel社傘下)は、2020年5月の事故による環境被害の評価を21.4bRUB(ロシア・ルーブル)と算定した。一方、連邦自然管理監督局(Rosprirodnadzor)は、環境被害額を147.8bRUBと算定している。同社は、連邦自然管理監督局が環境への有害物質の悪影響持続時間係数を過度に引き上げており、環境被害の評価が7分の1となったのは誤りとしている。連邦自然管理監督局は、算定にあたり係数5を適用したのに対し、同社は、係数は影響除去の終了時点ではなく開始時点に基づいて決めるべきとして、引き下げた係数1.1を基に算定をしている。
 Norilsk Nickel社は、「連邦自然管理監督局が適用した係数は、事故の影響除去対策の迅速な実施を促すことを目的としており、こうした対策を講じなかった場合のペナルティの性格を持つものである。」としている。
 また、NTEC社によると、連邦自然管理監督局は、水域に流入した石油製品量算定のための調査を、石油製品の回収作業終了を待たずに非常に早い段階(2020年6月29日)で終えたため、計算時に流入量が過大評価され19.1千tとなったとしており、同社の見積りにおいては、水域に流入したディーゼル燃料の量は約14.3千tとなっている。
 同社によると、1)汚染エリアの面積を数倍に過大評価している、2)汚染レベルの計算において、石油製品だけでなく他の汚染物質の数値を含めている、3)工業用地(特別な条件が適用される)のエリアを肥沃な土壌に分類している点から、連邦自然管理監督局の土壌の損害額(738.6mRUB)の算定も誤りとしている。なお、本件に関する法廷審問は、2020年10月12日に行われる。

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