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鉱種:
2020年10月26日 ロンドン 倉田清香

その他:ICSGの銅需給予測、2020年は約50千tの供給不足、2021年は約70千tの過剰供給

 2020年10月14~15日、新型コロナウイルスのためウェブ会議で国際銅研究会(ICSG)が開催され、2020年及び2021年の銅需給予測について協議が行われた。2020年及び2021年の世界の銅需給バランスについて、2020年は約50千tの供給不足、2021年は約70千tの供給過剰と予測した。
 供給サイドについて、銅鉱石生産量は、2020年は新型コロナウイルスによるロックダウンの影響で特にペルーにおける鉱山の一時閉鎖や生産量の減少等から前年比約1.5%減と予測した。2021年は、新型コロナウイルスをコントロールする取組次第ではあるが、操業水準の回復や生産拡大等によって約4.5%増と予測した。
 銅地金の生産量は、新型コロナウイルスの影響によりベルギー、ブラジル、インド、米国を含む多くの国で製錬所と精錬所の一時停止等により生産量が減少した一方で、特にチリやザンビアにおける2019年の製錬所のアップグレードのための一時停止からの回復や、日本やEUにおける2019年の製錬所のメンテナンスの終了等により、2020年は前年比約1.5%増と予測した。2021年は、一次電解生産については精鉱の入手が制限されると予想されるものの、電解採取生産量についてはDRコンゴ及び米国におけるSxEw工場の立ち上げや拡張のほか、スクラップの入手が容易になり二次生産品が回復すると予想されることから、前年比約1.5%増と予測した。
 需要サイドについて、銅地金の消費量は、2020年は前年からほぼ横ばい、2021年は前年比約1.1%増と予測した。2020年は、主に新型コロナウイルスによるロックダウンのため中国以外の銅需要は9%減少すると予測されるが、中国における銅地金輸入量の大幅な増加により見かけ上の銅地金消費量が急激に増加することによって相殺される。2021年は、世界の経済情勢が全般的に改善する前提で中国以外の銅消費量が前年比5%増加すると予測した一方で、中国は2020年に大量に輸入した銅地金によって見かけ上の消費量が調整されることにより2%減少すると予測した。

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