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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 アルミニウム/ボーキサイト ニッケル
2020年11月6日 北京 塚田裕之

英:LMEウィークイベント、各主要研究機関による鉛・亜鉛市場の将来予測

 安泰科によると、オンライン開催されたLMEウィークイベントにおいて、世界各主要研究機関が今後の金属市場動向について議論した。それによると、2020年の亜鉛精鉱の供給は不足傾向にある一方で、2021年には供給過剰状態に転換する。精製亜鉛の供給は伸び続けており、2021年は一層顕著になる。但し、精製亜鉛の消費は2020年の軟調状況から転換し2021年には伸びを取り戻すことで、供給過剰状況は緩まるとの見方もある。主要研究機関は、価格について前向きに考えている。主要機関の観点は下記のとおり。
・ゴールドマンサックス
 米ドルの下振れ、インフレ予想、または経済的・財政的政策の見通しを考慮し、2021年構造的な上げ相場を迎える予想。投資関係者に、金・銀・銅・天然ガスとブレント原油を多めに購入することを勧める。2020年、亜鉛の平均価格は2.226kUS$/t、2021年には2.469kUS$/tになると予想。
・マッコーリー
 2021年市場で最も有望な鉱種は、銅、ニッケルで、最も弱気の鉱種はアルミ、鉛である。主な非鉄金属のうち、亜鉛鉱石の損失率が最も高く、今年は世界の亜鉛精鉱が不足しているが、2021年には再び過剰状態になる見込み。精製亜鉛の供給は順調に伸びている。世界の精製亜鉛市場は、今後2年間は依然として過剰問題を抱えるが、長期的には、鉱山供給不足のため過剰問題を解決できる見込み。2020年亜鉛平均価格は、2.225kUS$/t、2021年には2.25kUS$/tになると予想。鉛市場において、鉱山の生産減少により鉛精鉱も不足し、再生鉛の生産は伸び続け、一次鉛生産は比較的安定している。コロナ後、世界全体の精製鉛の消費は安定したままであり、今後数年間依然として過剰となる。
・ILZSG(International Lead and Zinc Group)
 2020年、世界には620千tの精製亜鉛余剰があり、これは2008年以来最大値となった。2021年には463千tの余剰を見込む。2020年、世界の亜鉛精鉱の生産量は対前年比4.4%減の12.33百万t(574千t減)で、生産量の減少は主に海外市場によるものであると予測している。精製亜鉛の生産量は、中国の生産量が1.6%増加したことを主な理由として0.9%増加して13.6百万t(112千t増)であり、海外も基本的に同じであり、世界の消費量は5.3%減少して12.98百万tとなり、中国の需要は安定していた。2021年には、世界の精鉱生産量は6.6%増の13.14百万t(810千t増)になり、主に海外で伸びている。精製亜鉛生産量は2.9%増の13.99百万t(390千t増)になる。中国、インド、米国の生産が拡大し続けており、日本、メキシコ、ペルーの生産も伸びる傾向にある。世界の消費量は4.2%増の13.52百万tで、そのうち中国が2.0%伸び、ヨーロッパで6.5%に達すると予想される。
 鉛市場において、2020年、鉛の供給が4.3%減の11.66百万t、消費が6.5%減の11.39百万t、2021年には3.6%減の12.08百万t、消費が4.4%減の11.89百万tである。供給過剰量は2020年の276千tから192千tに縮小する見込み。
・Wood Mackenzie、CRU
 最近の報告では、2020年に亜鉛精鉱の生産量が減少し、精鉱の供給が不足すると考えられている。ただし、精製亜鉛の生産は伸びを保ち、供給は大幅に余剰となる。供給と消費が2021年に改善され、2020年に大きく過剰した精製亜鉛が縮小する見込み。2021年の亜鉛価格は2020年と比べ上昇する見込み。
・安泰科
 2020年の第4四半期までに、海外の亜鉛精鉱生産の回復に対する楽観的な期待はなくなり、亜鉛精鉱の供給が以前と比べて厳しくなったのは事実であると考えている。2020年の海外消費の明らかな縮小により、金属の供給過剰が大幅に拡大した。2021年の見通しでは、ほぼ市場予想と一致している。即ち、精鉱の回復が最も顕著化である。消費が回復し、製錬が着実に成長し、市場は明らかに原材料の余剰であり、金属の過剰は減少する。市場の亜鉛価格予想と異なるが、インフレにより亜鉛価格の支えになると考えている。

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